海外FX業者で口座を開設する際、スタンダードタイプのSTP口座やスプレッドが狭いECN口座のどちらかを選択するのが一般的です。
ECN口座は手数料がかかる代わりにスプレッドが狭く、STP口座は手数料が0の代わりにスプレッドが広くなっています。
そうなるとどちらを選んでもコストが変わらない気がしますが、実はECN口座はトータルで支払う手数料がSTP口座より安い場合がほとんどです。
そこで、今回はECN口座の取引手数料の仕組みや、トータルコストが安いと言われている海外FX業者のECN口座を比較していきます。
もくじ
ECN口座とは?
ECN口座は、「電子取引所」を介して取引をする口座です。
電子取引所はインターネット上にある中立的な場所ですが、トレーダーからの注文は電子取引所に流されて、コンピューター処理によって売買が自動的にマッチします。
電子取引所で多くのトレーダーがさまざまな注文を提示し、海外FX業者が注文をマッチさせるため、STP口座に比べるとスプレッドは狭いのです。
ただし、電子取引所を介して取引を行なうため、電子取引所を利用するための手数料がかかってしまいます。
これがECN口座における取引手数料です。
「ECN口座を使ってみたいけど、手数料の仕組みが分からない。手数料の計算が面倒そう。」
などの理由から、ECN口座を避けSTP口座を使うトレーダーも少なくありません。
ECN口座を比較してランキング
ここでは、海外FX業者のトータルコストやレバレッジ、最低入金額、最低取引量などを比較しています。
ぜひ、ECN口座選びの参考にしてください。
※評価=100点満点
AXIORYのナノスプレッド
総合点数69点
ECN口座のポイント | 概要 | 評価 |
取引手数料 | 0.3pips | 70 |
平均スプレッド(最小ペア) | ユーロドル:0.6pips | 50 |
最小トータルコスト | ユーロドル:0.9pips | 50 |
レバレッジ | 400倍 | 60 |
最低入金額 | 20000円 | 80 |
最低取引量 | 1000通貨 | 80 |
AXIORYは、ベリーズにある中堅の海外FX業者です。
ECN口座は、最低取引量が小さいのが特徴です。
レバレッジはやや低めとなっていますが、取引手数料や最小トータルコストは平均的な数値となっています。
両建てやスキャルピングに規制がなく、自由性の高いトレードができます。
20000円の入金から取引開始できるため、初心者も利用しやすいECN口座です。
TITAN FXのブレード口座
総合点数75点
ECN口座のポイント | 概要 | 評価 |
取引手数料 | 0.3pips | 70 |
平均スプレッド(最小ペア) | ユーロ/ドル:0.2pips
| 80 |
最小トータルコスト | ユーロ/ドル:0.5pips | 70 |
レバレッジ | 500倍 | 70 |
最低入金額 | 20000円 | 80 |
最低取引量 | 1000通貨 | 80 |
TITANFXは、2015年からサービスを行っている新興ブローカーです。
ECN口座は全体的なバランスが良く、可もなく不可もない取引ができます。
追証なしのゼロカットシステムがあるので、少ないトータルコストと少ない取引量にハイレバレッジを使い、スキャルピングで効率的に利益が増やせます。
約定拒否や価格操作などの悪い噂や報告もほとんどありません。
日本語サポートもあるので言語に戸惑うこともありません。
XMのゼロ口座
総合点数69点
ECN口座のポイント | 概要 | 評価 |
取引手数料 | 0.5pips | 50 |
平均スプレッド(最小ペア) | ユーロ/ドル:0.3pips | 70 |
最小トータルコスト | ユーロ/ドル:0.8pips | 55 |
レバレッジ | 500倍 | 70 |
最低入金額 | 10000円 | 90 |
最低取引量 | 1000通貨 | 80 |
XMは日本人の利用者が多い海外FX業者として有名です。
STP口座であれば888倍のレバレッジが使えますが、ECN口座になるとレバレッジは500倍に制限されます。
取引手数料や最小トータルコストはそこまで小さくなく、コスト重視で海外FX業者を選ぶ人には物足りないかもしれません。
ただし、世界的に有名な業者であることや、最低入金額が少ないなど、初心者が利用しやすい業者です。
LANDFXのECN口座
総合点数55点
ECN口座のポイント | 概要 | 評価 |
取引手数料 | 0.8pips | 30 |
平均スプレッド(最小ペア) | ユーロ/ドル:0.1pips | 90 |
最小トータルコスト | ユーロ/ドル:0.9pips | 50 |
レバレッジ | 200倍 | 40 |
最低入金額 | 20万円 | 50 |
最低取引量 | 10000通貨 | 70 |
LANDFXは、2013年から運営している海外FX業者で世界13ヵ国に拠点を持っています。
LANDFXのECN口座の魅力は、平均スプレッドが非常に狭い点です。
しかし、常に0.8pipsの取引手数料が発生するため、トータルコストは高めになります。
また、レバレッジ200倍、最低入金額20万円、1万通貨など、初心者にはハードルがやや高めです。
TradeviewのILC口座
総合点数72点
ECN口座のポイント | 概要 | 評価 |
取引手数料 | 0.25pips | 75 |
平均スプレッド(最小ペア) | ドル/円:0.2pips | 80 |
最小トータルコスト | ドル/円:0.45pips | 75 |
レバレッジ | 200倍 | 40 |
最低入金額 | 1万円 | 90 |
最低取引量 | 1万通貨 | 70 |
Tradeviewは、イギリスのケイマン諸島に本社がある海外FX業者です。
世界8ヵ国にオフィスを持ち、2万以上の資金口座を保有しています。
ECN口座は、取引手数料、スプレッド、最小トータルコスト共に平均よりも小さいのが魅力です。
ただし、レバレッジが200倍に制限されるため、ハイレバレッジ&スキャルピングには物足りなさを感じます。
FBSのECN口座
総合点数60点
ECN口座のポイント | 概要 | 評価 |
取引手数料 | 0.6pips | 40 |
平均スプレッド(最小ペア) | ユーロ/ドル:0.3pips | 70 |
最小トータルコスト | ユーロ/ドル:0.9pips | 50 |
レバレッジ | 500倍 | 70 |
最低入金額 | 10万円 | 50 |
最低取引量 | 1000通貨 | 80 |
FBSは、業界最高水準の3000倍ハイレバレッジを実現している海外FX業者です。
日本語サポートは分かりにくいところもありますが、着実に日本人トレーダーに浸透しつつあります。
レバレッジが売りですが、ECN口座だとレバレッジは500倍に制限がかかり、取引手数料やトータルコストも平均以下です。
最低入金額も10万円と高く、ECN口座は使いにくさが否めません。
GEMFOREXのノースプレッド口座
総合点数80点
ECN口座のポイント | 概要 | 評価 |
取引手数料 | 無料 | 100 |
平均スプレッド(最小ペア) | ユーロ/ドル:0.3pips | 70 |
最小トータルコスト | ユーロ/ドル:0.3pips | 90 |
レバレッジ | 1000倍 | 100 |
最低入金額 | 30万円 | 40 |
最低取引量 | 1000通貨 | 80 |
GEMFOREXは日本人トレーダーから高い支持を得ている海外FX業者です。
何と言っても取引手数料が無料で、ECN口座でもレバレッジ制限がかからず、1000倍レバレッジが使えるのが魅力です。
日本語サポートも充実しているので、初心者も安心して利用できます。
ECN口座でおすすめは取引手数料無料のGEMFOREX
15社のECN口座を比較してきましたが、この中でもっとも総合点数が高かったのはGEMFOREXでした。
ECN口座のデメリットである「取引手数料」がなく、トータルコストの小ささも業界最高水準です。
取引手数料の計算をする必要がないのは、初心者の負担を大きく減らすことにつながるでしょう。
GEMFOREXは、ハイレバレッジやトータルコストの安さを活かせるスキャルピングにも対応しています。
ECN口座を選ぶなら、GEMFOREXのノースプレッド口座が一押しです。
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