海外FXを始めるにあたり、キャッシュバックを利用する人も多くいます。
キャッシュバックとは、キャッシュバックサイト経由で口座開設すると受け取れるボーナスの一種で、利用すると取引ごとに発生するスプレッドも減らせます。
そして、通常のスプレッドからキャッシュバックを差し引いたスプレッドが実質スプレッドになります。
「スプレッドが狭い業者を選びたい!」そう思う方も多いですが、通常のスプレッドが広くても実質スプレッドで考えると他の業者より狭い場合もあります。
特に、デイトレードやスキャルピングトレーダーは取引回数が多いので、実質スプレッドは狭い業者の方が良いですよね。
そこで今回は、実質スプレッドの計算方法や、主要海外FX業者の実質スプレッドを比較してみました。
Contents
実質スプレッドとは?
実質スプレッドとは、スプレッドからキャッシュバックを差し引いたスプレッドです。
海外FX業者選びにおいて、スプレッドの狭さを重視するトレーダーは多くいます。
しかし、他の業者よりスプレッドが広くても、キャッシュバックを差し引いた実質スプレッドだと他の業者より狭くなるケースも少なくありません。
スプレッドで業者を比較するなら、通常のスプレッドではなく実質スプレッドで比較するべきです。
キャッシュバックの有無や内容は業者によって異なるため、事前に利用を検討している海外FX業者のキャッシュバックについて調べておく必要があります。
また、実質スプレッドを求めるためにも、キャッシュバックの仕組みをきちんと理解しておきましょう。
キャッシュバックとは?
キャッシュバックとは、取引ごとに受け取れるボーナス特典です。
キャッシュバックを受け取る方法は、大きく分けて以下の2パターンになります。
- キャッシュバックサイト経由で口座開設
- キャッシュバックボーナス
どちらも「1回の取引で○○ドルのキャッシュバックが受け取れます。」
キャッシュバックは取引を続ける限り、半永久的に受け取れる魅力的なサービスです。
キャッシュバックサイトのキャッシュバックの仕組み
キャッシュバックサイト経由で口座開設すると、キャッシュバックが受け取れます。
「なぜ、キャッシュバックサイト経由ならお金がもらえるの?」「キャッシュバックをもらってトラブルはない?」など、不安に感じる人もいるかもしれません。
キャッシュバックサイトは海外FX業者に顧客を紹介する代わりに、業者から一定の手数料を受け取っています。
その手数料の一部をキャッシュバックとして還元しているのです。
ただし、キャッシュバックサイトを利用して口座開設する場合、海外FX業者の口座開設ボーナスや入金ボーナスの受け取りができません。
キャッシュバックサイトによって還元率も異なるため、実質スプレッドを減らすためには還元率の大きさにも注目しましょう。
キャッシュバックボーナス
キャッシュバックボーナスは、海外FX業者が提供しているロイヤリティプログラムです。
取引量に応じてキャッシュバックが受け取れるだけでなく、海外FX業者の口座開設ボーナスや入金ボーナスも合わせて受け取れる場合もあります。
キャッシュバックボーナスは、キャンペーンの一環として提供し、スプレッドの一部を還元する仕組みです。
キャッシュバックを受け取ってお得感があっても、実質スプレッドで見ると通常のスプレッドとそこまで変わらない場合もあるので注意しましょう。
「取引ごとにキャッシュバックがもらえてモチベーションが上がる!」、そんな見方もできますが、スプレッドの狭さ重視で業者を選ぶなら実質スプレッドを計算する必要があります。
実質スプレッドの計算方法
キャッシュバックをスプレッドと合算して実質スプレッドを求めるためには、キャッシュバックをスプレッドと同じ[pips]単位に変換しなければなりません。
基本的にキャッシュバックの単位は、“1回の取引で○○ドルのキャッシュバック”とドル単位になっています。
キャッシュバックは1ロットを基準としているため、“1回の取引で5ドルのキャッシュバック”だった場合、10万取引量=5ドルのキャッシュバックが受け取れます。
10万取引量=5ドル=0.5pipsの関係が成り立ち、スプレッドから0.5pipsのキャッシュバックを差し引くと実質スプレッドが求められます。
それでは、以下の3パターンの中で実質スプレッドがもっとも狭いパターンを考えてみましょう。
- スプレッド:1.0pips、キャッシュバック5ドル
- スプレッド:0.7pips、キャッシュバックなし
- スプレッド:1.2pips、キャッシュバック8ドル
スプレッドが一番狭いのは②で、一番広いのは③ですね。
それでは、実質スプレッドに換算して改めて見てみましょう。
- スプレッド:1.0pips-キャッシュバック0.5pips=実質スプレッド0.5pips
- スプレッド:0.7pips-キャッシュバックなし=実質スプレッド0.7pips
- スプレッド:1.2pips-キャッシュバック0.8pips=実質スプレッド0.4pips
実質スプレッドが一番狭いのは、スプレッドが一番広かった③でした。
スプレッドだけで見ると②が一番狭いですが、実質スプレッドで見ると結果がずいぶんと変わるのが分かりますね。
主要海外FX業者の実質スプレッド比較
スプレッドの狭さを売りにしている業者は多いですが、キャッシュバックも含めた実質スプレッドは広いケースも少なくありません。
ここでは、キャッシュバックサイトやキャッシュバックに対応し、なおかつ日本人トレーダーの利用が多い主要海外FX業者の実質スプレッドを比較しています。
スプレッド比較の条件
- キャッシュバックを加味する前のスプレッドは平均スプレッド
- ECN口座は取引手数料を加味して計算
- キャッシュバックボーナスを加えた実質スプレッドを比較
XM
通貨ペア | STP口座 | 実質スプレッド | ECN口座 |
USDJPY | 1.6pips | 1.0~1.3pips | 1.1pips |
EURJPY | 2.6pips | 2.0~2.3pips | 1.6pips |
GBPJPY | 3.5pips | 2.8~3.2pips | 2.1pips |
AUDJPY | 3.0pips | 2.3~2.7pips | 1.8pips |
EURUSD | 1.6pips | 1.0~1.3pips | 1.1pips |
XMは、最大レバレッジ888倍、完璧な日本語サポート、ゼロカットシステムが完備している日本人トレーダーから厚い支持を得ている海外FX業者です。
XMには独自のキャッシュバックボーナスがあり、1ロットにつき3ドル~7ドルのキャッシュバックが受けられます。
キャッシュバックに幅があるのは、ランクによって受け取れるキャッシュバックに差があるからです。
取引をどんどん繰り返してランクが上がれば、受け取れるキャッシュバックも増えます。
XMの実質スプレッドはECN口座のスプレッドとほとんど変わりません。
キャッシュバックを受け取っても、口座開設ボーナスや入金ボーナスは別で受け取れます。
LAND-FX
通貨ペア | STP口座 | 実質スプレッド | ECN口座 |
USDJPY | 0.9pips | 0.4pips | 0.9pips |
EURJPY | 1.5pips | 1.0pips | 1.2pips |
GBPJPY | 1.9pips | 1.4pips | 1.9pips |
AUDJPY | 2.0pips | 1.5pips | 1.5pips |
EURUSD | 0.8pips | 0.3pips | 1.0pips |
LAND-FXは、ニュージランドに拠点がある海外FX業者です。
世界中でサービス展開しており、豪華なボーナスや約定スピードの速さ、豊富な通貨ペアが人気です。
1回の取引で最大5ドルのキャッシュバックが受けられるボーナスがあり、実質スプレッドは0.5pipsを切る通貨ペアもあります。
ECN口座のスプレッドに比べ、実質スプレッドの方が狭い通貨ペアも少なくありません。
ただし、DD取引を導入している噂もあり、スリッページやリクオートなどの報告も多くあります。
スプレッドが狭いのは、国内FXと同じ取引方式を用いている可能性もあります。
FBS
通貨ペア | STP口座 | 実質スプレッド | ECN口座 |
USDJPY | 1.5pips | 1.3pips | 0.9pips |
EURJPY | 2.0pips | 1.8pips | 0.6pips |
GBPJPY | 2.5pips | 2.3pips | 1.1pips |
AUDJPY | 2.0pips | 1.8pips | 1.1pips |
EURUSD | 1.1pips | 0.9pips | 0.6pips |
FBSは、2008年からグローバル展開している海外FX業者です。
驚異的な3000倍レバレッジを実現していますが、日本語サポートがやや分かりにくい部分があります。
インターバンク直結のNDD方式を導入しており、取引に関しての信頼性は抜群です。
1ロットごとに2ドルのキャッシュバックが受けられるキャンペーンを行っていますが、ECN口座のスプレッドに比べると実質スプレッドはやや高めとなっています。
スプレッドだけにこだわるならECN口座がおすすめで、他の口座と同じく使えるレバレッジは3000倍と大きいです。
高いレバレッジが売りの業者なので、全体的にスプレッドはそこまで狭くありません。
Hotforex
通貨ペア | STP口座 | 実質スプレッド | ECN口座 |
USDJPY | 1.7pips | 1.5pips | 0.8pips |
EURJPY | 1.7pips | 1.5pips | 1.4pips |
GBPJPY | 3.8pips | 3.6pips | 2.0pips |
AUDJPY | 3.0pips | 2.8pips | 1.8pips |
EURUSD | 1.7pips | 1.5pips | 0.7pips |
Hotforexは、2017年からサービスを行っている新興の海外FX業者です。
XMを意識したサービスを展開しており、ボーナスや約定力はXMを上回っています。
Hotforexでは、1ロット取引あたり2ドルのキャッシュバックサービスがあります。
キャッシュバックは口座に日払いで口座に直接振り込まれます。
ただし、スプレッド・実質スプレッドは狭くありません。
ECN口座と実質スプレッドの差も大きいため、より狭いスプレッドでトレードするならECN口座の一択です。
iFOREX
通貨ペア | STP口座 | 実質スプレッド |
USDJPY | 0.9pips | 0.7pips |
EURJPY | 0.9pips | 0.7pips |
GBPJPY | 2.5pips | 2.3pips |
AUDJPY | 1.5pips | 1.3pips |
EURUSD | 0.9pips | 0.7pips |
iFOREXは、1996年からサービスを提供している老舗の海外FX業者です。
追証なし、ゼロカットシステム、ロスカット水準0%の好条件で取引できます。
キャッシュバックボーナスがあり、1ロットあたり2ドルのキャッシュバックが受けられます。
他にも年利3%の利息キャッシュバックや2回目入金以降の入金40%が受け取れるボーナスもあります。
ECN口座はありませんが、キャッシュバックを利用すると実質スプレッドはECN口座並みの狭さです。
ただし、スキャルピングNGの業者なので、短期間で何度も取引するトレーダーにはやや不向きです。
GEMFOREX
通貨ペア | STP口座 | 実質スプレッド | ECN口座 |
USDJPY | 1.2pips | 0.2~0.9pips | 0.3pips |
EURJPY | 1.2pips | 0.2~0.9pips | 0.5pips |
GBPJPY | 1.9pips | 0.9~1.6pips | 1.0pips |
AUDJPY | 1.6pips | 0.6~1.3pips | 0.6pips |
EURUSD | 1.2pips | 0.2pips~0.9pips | 0.3pips |
GEMFOREXは、数ある海外FX業者の中でもトップクラスの人気を誇るブローカーです。
1000倍レバレッジ、日本語サポート、ゼロカット、無料EAの使い放題など総合的なバランスに優れています。
GEMFOREXにはキャッシュバックボーナスはありませんが、自己アフィリエイトでキャッシュバックが受けられます。
報酬集計時の獲得口座が2000万円未満だと1ロットあたり0.25pips、報酬獲得時の獲得口座が1億円以上だと1ロットあたり1.0pipsのキャッシュバックが受けられます。
キャッシュバックは毎日集計され、16時以降に口座に反映されるシステムです。
STP口座、実質スプレッド、ECN口座のどれを取っても、スプレッドはトップクラスの狭さとなります。
スプレッドにこだわってトレードするなら、海外FX業者GEMFOREXが一番おすすめです。
実質スプレッドで海外FX業者を選ぼう
海外FXのキャッシュバックサービスを利用すると、スプレッドを減らせます。
業者によってはECN口座か、それ以上に狭いスプレッドでトレードできる場合もあります。
スプレッドの狭さで業者を選ぶとなると、業者の公式サイトに表示されているスプレッドで比較するトレーダーもいるでしょう。
しかし、スプレッドで選ぶならキャッシュバックや取引手数料も加味した実質スプレッドで比較することが大切です。
もちろん、GEMFOREXのように通常のスプレッドと実質スプレッドが共に狭い業者もあります。
スキャルピングのように取引回数が多い取引手法がメインのトレーダーは、GEMFOREXのような低スプレッド業者をおすすめします。
20,000円ボーナスがもらえてスプレッドが狭いGEMFOREXがおすすめ

最大レバレッジ | ロスカット水準 | ゼロカット | 約定率 |
1000倍 | 50% | 〇 | 99.79% |
最低取引枚数 | ドル円スプレッド | 手数料 | 日本語サポート |
1,000通貨 | 1.2pips | 無料 | 24時間 |
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