海外FXの取引コストの中心はスプレッドです。
スプレッドは買値と売値の差ですが、スプレッドが広いほど取引コストも大きくなります。
一定のスプレッドでトレードできるなら取引コストの計算もしやすいですが、海外FX業者の多くは原則固定のスプレッドを導入しています。
原則固定ならスプレッドは基本的に一定であるはずですが、市場の状況によって変化するケースも少なくありません。
スプレッドが広がる時間帯として平日の早朝があります。
- なぜ、スプレッドは平日の早朝に広がるのか?
- スプレッドが広がったらどう対処したらいいのか?
いろいろ疑問も出てきますよね。
そこで今回は、スプレッドが早朝に広がる原因や対処法について解説します。
Contents
スプレッドが変動しやすい理由
早朝に広がりやすいスプレッドですが、そもそもなぜスプレッドは変化するのでしょうか。
買い注文でも売り注文でも、注文した時点では一定の含み損が発生していますが、その含み損がスプレッドです。
FX業者の利益になるスプレッドは、トレーダーが注文した時点ですでにFX業者に支払っています。
トレーダーはスプレッド分の含み損をレート変動で回収し、含み益を増やして決済するため、スプレッドを支払っている感覚はありません。
ちなみに、海外FXのトレードの流れは、
- トレーダーが注文する
- 海外FX業者がトレーダーの注文を受ける
- 海外FX業者が仲介者となってインターバンクにトレーダーの注文を流す
- インターバンクで注文が成立
になります。
この一連は1秒未満という非常に早い流れで行なわれますが、それ以上にレートは刻々と変化しています。
そのため、①のトレーダーが注文したタイミングのレートと、④のインターバンクで成立するレートでは、タイムラグで差が生じてしまいます。
トレーダーとしては、注文時のレートで注文できるものだと思っているわけですから、タイムラグによって生じた損失は知ったことではありません。
タイムラグによる一部の損失はスリッページで対応しますが、一部の損失は海外FX業者が呑んで対応します。
すべての損失をスリッページで対応してしまうと、海外FX業者の信頼は失墜するからです。
レートの動きが活発、もしくは不安定になっていると、注文時と注文成立時のレートに大きな差が生じる可能性が高まるため、損失をカバーする形でスプレッドを広げるわけです。
つまり、「スプレッドが広がるタイミング=レートの動きが活発または不安定」になっていると考えられます。
この仕組みは、通貨ペアによってスプレッドが大きく変わるのと同じです。
円・ドル・ユーロなど、取引量が多い通貨はスプレッドが狭くなっています。
しかし、オーストラリアドル・ポンドなどの取引量が少ない通貨はスプレッドが広めです。
トルコリラやメキシコペソなどの新興国通貨は、取引量が少ない上に地政学リスクも高い通貨なので、さらにスプレッドは広がります。
同じように、同一通貨でもレートが大きく動くタイミングはスプレッドが広がり、レートの動きが小さく安定している時はスプレッドが狭くなります。
早朝にスプレッドが広がるのは取引量が低下するため
スプレッドが広がりやすい時間帯は、早朝の6時から8時にかけてです。
早朝にスプレッドが広がるのは、他の時間帯に比べて取引量が低下するためです。
FXは平日なら24時間いつでも取引できますが、日本の為替市場がクローズしていても、世界のどこかの為替市場はオープンしているので取引ができます。
市場によって取引の規模は大きく異なりますが、
- ニューヨーク市場
- ロンドン市場
- 東京市場
の世界三大市場は、世界の為替を司っている市場と言っても過言ではありません。
3大市場のオープンしている時間帯は、
- ニューヨーク市場:21:00~06:00
- ロンドン市場:15:00~21:00
- 東京市場:08:00~15:00
になります。
6時から8時頃にかけて、三大市場のすべてがクローズしている空白の時間が生じます。
この時間帯でもニュージランドのウェリントン、オーストラリアのシドニー市場はオープンしていますが、三大市場のように取引は活発に行なわれていません。
そのため、早朝は市場参加者が他の時間帯に比べて大幅に減ります。
市場参加者が減ると大口の注文が入ればレートが急に飛ぶこともありますし、1人のトレーダーが市場に与える影響も大きくなります。
他の時間帯に比べて取引量の低下によってレート変動が大きくなり、それに伴って海外FX業者がスプレッドを広げるというわけです。
8時を過ぎれば東京市場がオープンするため、市場参加者が増えてレートの動きが安定してくるため、スプレッドも次第に狭くなります。
月曜日の早朝は特にスプレッドが広がりやすい
平日の早朝でも、スプレッドが特に広がりやすい曜日は月曜日です。
為替市場が閉まっている土日の間に、為替を大きく動かすイベントがあれば、週明けの月曜日の早朝に売買が急増し、金曜の終値と月曜の始値に大きな差が生じます。
チャートで見ると金曜日の終値と月曜日の始値が大きく窓の開いたような形に見えるため、「窓開け」といいます。
開いた窓は高い確率で閉まるため、このタイミングを狙ってトレードする人が急増します。
当然、反発する動きを狙った注文も増えるため、レートの動きは活発になり、スプレッドも広がるわけです。
火曜~木曜の早朝は取引量が少ないことでスプレッドは広がりますが、月曜の早朝は取引が集中することでスプレッドは広がります。
スプレッドが広い場合の対処法①スリッページの設定をする
スプレッドが広がった時は、合わせてスリッページにも気を付けなければなりません。
スプレッドが広がっている時間はレートの動きが活発になっているため、トレードのチャンスと捉えて積極的に取引するトレーダーもいます。
しかし、スプレッドが広がっているタイミングに限って、注文したレートとは他のレートで約定するスリッページが起こりやすいものです。
スリッページが発生すると予定外の損失が発生するため、広がったスプレッドと合わせると大きな損失になります。
スプレッドが広がった時のスリッページ対処法として有効なのが、「スリッページの設定」です。
MT4やMT5のプラットフォームでも設定できます。設定方法は、以下になります。
- MT4やMT5の画面上部にある「ツール」→「オプション」を選び、取引タブを選択
- 価格誤差のデフォルト→デフォルト指定にチェックし、スリッページのポイントを設定
これでスリッページの許容範囲が設定できるため、取引しても設定した範囲外でスリッページは起こりません。
ただし、スリッページの許容設定範囲外で約定すると注文不成立となります。
スプレッドが広い場合の対処法②ECN口座を利用する
海外FX業者の多くは、スプレッドが広いSTP口座とスプレッドが狭いECN口座があります。
ECN口座なら、0.0pipsのスプレッドでトレードできる通貨ペアもあります
その代わり、ECN口座だと取引ごとに取引手数料がかかります。
スプレッドと取引手数料を合わせると、STP口座のスプレッドとほとんど変わらない場合も少なくありません。
しかし、例外として海外FX業者GEMFOREXのECN口座(ノースプレッド口座)は取引手数料が無料です。
ドル円の通貨ペアなら、スプレッドは0.3pipsという狭さになります。
早朝にスプレッドが広がっても、元々のスプレッドが狭いため損失も広がりません。
ノースプレッド口座はボーナスがもらえないデメリットもありますが、スプレッドが広がるタイミングでトレードに挑戦してみたい人にはおすすめの口座です。
スプレッドが広い場合の対処法③早朝のトレードを避ける
早朝にスプレッドが広がりやすいのは事前に分かっているので、リスク対策するなら早朝の取引を控えるのも有効な対処法です。
ポジションを1日単位で保有するデイトレードや、数日以上保有するスイングトレードだと、早朝の時間帯と取引が被ってしまう可能性もあります。
しかし、スキャルピングなら早朝の時間帯を避けてのトレードも可能です。
スキャルピングは1回あたりのポジション保有時間が数分から数十分で、1回の為替差益は小さいものの、数十回、数百回の取引を繰り返して利益を積み上げます。
国内FXだとスキャルピング禁止の業者が多いですが、海外FXはスキャルピングに寛容な業者が多いです。
「スキャルピングだと、1回あたりの利益が小さいし非効率・・。」と思う人もいるかもしれませんが、海外FXは100倍や1000倍のハイレバレッジが使えます。
1回の利幅が小さくても、レバレッジを効かせていれば、短時間で大きな利益も狙えます。
トレードのレベルが上がって自信がついてきたら、早朝を狙ってトレードをする戦法もありです。
レートが活発に動くということは、それだけ利益を得るチャンスでもあります。
しかし、予期しない方向にレートが動くケースも多いため、初心者のうちはレートが安定しているスプレッドが狭いタイミングで取引するのをおすすめします。
20,000円ボーナスがもらえてスプレッドが狭いGEMFOREXがおすすめ

最大レバレッジ | ロスカット水準 | ゼロカット | 約定率 |
1000倍 | 50% | 〇 | 99.79% |
最低取引枚数 | ドル円スプレッド | 手数料 | 日本語サポート |
1,000通貨 | 1.2pips | 無料 | 24時間 |
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