FxProは2006年に設立した海外FX業者で老舗の業者です。
イギリスFCAのライセンスを取得しており、MT4・MT5口座ではSTP口座、cTrader口座ではECN口座に対応しています。
スプレッドが狭い業者としてプロモーションしていますが、実際のところはどうでしょうか。
- FxProのスプレッドを細かく知りたい
- FxProのスプレッドが狭い口座ってどれ?
など、FxProのスプレッドを知りたい人向けに、メジャー通貨のスプレッドを中心に紹介していきます。
もくじ
FxProのスプレッドの特徴
FxProはNDD方式を採用している業者で、STP口座はMT4・MT5のプラットフォーム、ECN口座はcTraderのプラットフォームに対応しています。
また、それとは別にスプレッドに力を入れているMT4マーケット口座が用意されています。
【STP口座とECN口座の違い】
STP口座はFX業者が仲介者となり、トレーダーが発注した売買注文をカバー先の金融機関に流す仕組みになります。
STP口座はカバー先の金融機関のレートを比較し、スプレッドを上乗せしてレートを提示するため、取引手数料はかかりませんがスプレッドは広めに設定されています。
ECN口座は顧客の売買注文を受けたFX業者は、そのままインターバンク市場に注文を流します。
カバー先がない分スプレッドは狭いですが、インターバンク市場に参加するための取引手数料が必要です。
FxProの口座の種類は、
(STP口座)
・MT4/MT5口座
・MT4マーケット口座
(ECN口座)
・cTrader口座
の3種類になります。
それぞれの口座タイプのスプレッドについて詳しく見ていきましょう。
STP口座のスプレッド
以下の表では、STP口座の“MT4/MT5口座”と“MT4マーケット口座”の平均スプレッドを比較しています。
通貨ペア | MT4/MT5口座 | MT4マーケット口座 |
USD/JPY | 0.9pips | 0.9pips |
EUR/USD | 1.4pips | 1.2pips |
EUR/JPY | 2pips | 1.9pips |
GBP/USD | 2pips | 1.8pips |
GBP/JPY | 3.2pips | 3pips |
AUD/USD | 1.6pips | 1.4pips |
それぞれの口座のスペックの違いについても見ておきましょう。
項目 | MT4/MT5口座 | MT4マーケット口座 |
スプレッドタイプ | 原則固定 | 変動 |
レバレッジ | 500倍 | 500倍 |
最低入金額 | 5万円 | 5万円 |
注文可能ロット | 0.01ロット | 0.01ロット |
スプレッドを比較すると、MT4/MT5口座よりもMT4マーケットの方がやや狭くなっています。
ちなみに、FxProは最低入金額が5万円とかなり高く、他の業者に比べると初期資金面でのハードルが高めです。
MT4/MT5口座とMT4マーケット口座のスプレッドが違うのは、それぞれの口座のスプレッド方式が異なるためです。
MT4/MT5口座は原則固定スプレッドを採用しており、基本的にスプレッドは変わりませんが、市場が活発になっているタイミングや流動性が低下するとスプレッドは広がります。
MT4マーケット口座は、市場や流動性に応じてスプレッドが変化します。
平常時のスプレッドはMT4/MT5口座に比べて狭いですが、市場が活発になったり流動性が低下したりすると、MT4/MT5口座に比べてスプレッドは広がります。
市場が安定しているタイミングのみ取引するならMT4マーケット口座がおすすめですが、スプレッドの広がりを気にせずに取引をするなら原則固定のMT4/MT5口座がおすすめです。
ECN口座のスプレッド
以下の表は、FxProのECN口座のスプレッドです。
ちなみに、FxProのECN口座はスプレッドとは別に10万通貨あたり0.9pipsの取引手数料がかかります。
※()内のスプレッドは取引手数料を加えた実質スプレッド
通貨ペア | cTrader口座 |
USD/JPY | 0.5pips(1.4pips) |
EUR/USD | 0.3pips(1.2pips) |
EUR/JPY | 0.9pips(1.8pips) |
GBP/USD | 0.7pips(1.6pips) |
GBP/JPY | 1.9pips(2.8pips) |
AUD/USD | 0.8pips(1.7pips) |
スプレッドだけで比較すると、STP口座に比べてかなり狭いです。
しかし、取引手数料が別途0.9pipsかかることで、実質コストはSTP口座に比べるとあまり変わりません。
ただし、STP口座とECN口座は取引のプラットフォームが異なるため、スプレッドが同水準でも取引環境は異なります。
FxProの場合はスプレッドで口座タイプを選ぶよりも、利用したいプラットフォームで口座タイプを選ぶのが基本です。
FxProのECN口座のスペックは次の通りです。
項目 | cTrader口座 |
スプレッドタイプ | 原則固定 |
レバレッジ | 500倍 |
最低入金額 | 5万円 |
注文可能ロット | 0.01ロット |
通常であればECN口座はSTP口座に比べ使えるレバレッジが小さく、最低入金額は多く設定されていますが、FxPro についてはSTP口座と基本スペックが変わりません。
取引条件や環境を気にすることなく、単純にプラットフォームや実質コストの比較だけでSTP口座・ECN口座を選べるのはFxProの魅力の1つと言えるでしょう。
FxProのスプレッドが広がる時間帯とタイミング
FxProは、変動スプレッドや原則固定スプレッドを導入しているため、市場が混乱しているタイミングや流動性が低下するとスプレッドは広がります。
テロや自然災害など市場の混乱が事前に予測できないケースもありますが、流動性の低下については事前に予測できるケースもあります。
経済指標発表前後
経済指標発表前後は、FxProのスプレッドが広がりやすいタイミングの1つです。
経済指標発表は現在の景気や今後の景気に大きく関わる要素であり、指標結果が市場に影響を与えてレートが大きく動き、連動してスプレッドが広がる場合もあります。
早朝(6時~8時)
スプレッドが広がりやすい時間帯は早朝6時~8時頃になります。
早朝にスプレッドが広がるのは、他の時間帯に比べて流動性が低下するためです。
FXは24時間いつでも取引できますが、日本の為替市場がクローズしている時間帯も世界の為替市場がオープンしているためです。
しかし、早朝6時から8時頃にかけては、
- ニューヨーク市場
- 東京市場
- ロンドン市場
の3つの巨大市場がクローズしています。
もちろん、それ以外にオープンしている市場もありますが、世界でもっとも取引量が多い市場が3つもクローズしているため、市場参加者も極端に減って流動性が低下します。
流動性が低下するとレートの動きが大きくなり、連動してスプレッドも広がります。
FxProのスプレッドが広い理由
FxProのスプレッドはSTP口座では平均的ですが、ECN口座では平均よりも広めです。
ECN口座のスプレッドが広いのは、MT4やMT5よりも導入・維持コストがかかるcTraderを採用しているのが理由として大きいでしょう。
他の海外FX業者は取引手数料を含めた実質スプレッドが1pipsを下回りますが、FxProは取引手数料だけで0.9pipsもかかってしまいます。
取引手数料の大きさも、実質スプレッドを広げる原因の1つです。
スプレッド重視で海外FX業者を選ぶトレーダーには物足りなさを感じるかもしれません。
まとめ
FxProはNDD方式と言いつつ、ストップ狩りや悪質なスリッページなど、かなりの不正操作が報告されています。
他にも、
- 日本語サポートが不十分
- 入金トラブル
- レート操作
- 利益を出すトレーダーの締め出し
など、さまざまな不正行為が報告されています。
スプレッド、レバレッジ、その他の取引環境において、特に他の海外FX業者に比べて優れた部分があるわけでもないため、リスクの観点からFxProを利用するメリットはほとんどありません。
FxProを利用するのであれば、海外FX業者の中でもスプレッドが特に狭いGEMFOREXをおすすめします。
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