ポンドはイギリスで発行されている通貨で、FX取引でも人気の通貨の1つです。
ポンド円の値動きは大きいものの、資源国通貨や新興国通貨に比べるとレートが飛ぶことは少なく、比較的運用しやすい通貨です。
ドルやユーロの値動きに物足りないと感じる人に、ポンド円の通貨ペアは向いています。
そこで今回は、ポンド円のスプレッドの特徴を解説し、ポンド円のスプレッドを海外FX業者10社で比較します。
もくじ
ポンド円のスプレッドの特徴
ポンド円のスプレッドは、ドル円やユーロ円に比べると広い特徴があります。
海外FX業者GEMFOREXのノースプレッド口座のスプレッドを例に見てみましょう。
ドル円 | ユーロ円 | ポンド円 | 南アフリカランド円 |
0.3pips | 0.5pips | 1.0pips | 2.2pips |
ドル円やユーロ円のスプレッドが0.3pips~0.5pipsであるのに対し、ポンド円のスプレッドが1.0pipsであるのが分かりますね。
ただし、新興国通貨の南アフリカランド円の通貨ペアに比べるとスプレッドは狭いです。
ポンド円のスプレッドがドル円やユーロ円に比べて広いのは、取引量が大きく関係しています。
ポンドはドルやユーロに比べて流通量が少ないため、トレーダー1人の取引がレートに与える影響が大きくなり、レートが動きやすくなります。
ポンド円のスプレッドを比較
主要海外FX業者10社でポンド円のスプレッドを比較します。
ECN口座に関しては取引手数料をpips変換し、スプレッドと合算して表示しています。
【ポンド円の平均スプレッド】
海外FX業者 | STP口座 | ECN口座 |
AXIORY | 1.2pips | 1.2pips |
TITANFX | 1.3pips | 1.3pips |
LANDFX | 1.4pips | 1.2pips |
MILTON MARKETS | 1.3pips | 1.1pips |
GEMFOREX | 1.5pips | 0.5pips |
XM | 1.5pips | 1.1pips |
HotForex | 1.7pips | 1.6pips |
FBS | 2.0pips | 1.1pips |
Traderstrust | 2.1pips | 1.3pips |
FXPro | 2.4pips | 1.3pips |
STP口座とECN口座のスプレッドを比較すると、STP口座のスプレッドの方が広くなっています。
また、業者によってポンド円のスプレッドはかなり違っているのも分かりますね。
スプレッドは海外FX業者ごとに決めているため、業者によって同じ通貨ペアでもスプレッドに違いが出ます。
例えば、STP口座を見た場合、LANDFXやGEMFOREXは2pips未満のスプレッドでトレードができますが、XMやFBSは4pips近いスプレッドになります。
取引回数が多くなればなるほど、小さなスプレッドの違いでもコストに大きな差が生じます。
ポンド円におすすめの取引方法
海外FXでポンド円におすすめの取引方法は、
- デイトレード
- スキャルピング
の2つです。
どちらも短中期の間に取引を行なう手法ですが、値動きが激しいポンド円だからこそ、1回の取引で保有するポジションの時間は短い方が良いでしょう。
デイトレードとスキャルピングの違いは次の通りです。
取引手法 | 取引1回の目標利益 | ポジションの保有時間 | レバレッジ |
デイトレード | 20pips~100pips | 半日~1日 | 数倍~数十倍 |
スキャルピング | 1pips~20pips | 数秒~数十分 | 数十倍~数百倍 |
初心者にはデイトレードよりもスキャルピングをおすすめします。
スキャルピングは1回の取引で狙う利益が1pips~20pipsと小さいですが、1回の取引で発生する損失も同じくらいです。
事前に損切りラインを設定しておけば、ロスカットする可能性も低くなります。
また、値動きが比較的落ち着いている状態であればレバレッジを上げて、値動きが活発になっている状態であればレバレッジを下げて対応することも可能です。
以前は、高金利通貨だったのでスワップ狙いのスイングトレードも人気でしたが、最近は金利が下がっているため、スワップ狙いでポンド円に投資するトレーダーは少なくなっています。
今後、ポンドの金利が上がるようであれば、スワップ狙いで運用してみるのも良いでしょう。
【ポンドの特徴】ポンドの取引量は世界第4位
ポンドはイギリスで発行されている通貨ですが、ヨーロッパで流通している通貨はユーロがメインです。
イギリスもヨーロッパですが、独自に通貨を発行しています。
そのため、ポンドはユーロとのつながりが深く、値動きに与える要素もユーロと似ているのが特徴です。
ポンドを発行しているイギリスは、「イングランド・ウェールズ・スコットランド・北アイルランド」の4ヵ国で構成されていますが、イギリスの首都ロンドンは世界三大金融市場の1つがあります。
EU離脱で世界を騒がせましたが、流通している通貨についてはEUで広く使われているユーロではなくポンドです。
値動きが大きいイメージのあるポンドですが、取引量はドル、ユーロ、円に次いで4番目の多さで、世界経済に大きな影響力を持っている通貨と言えます。
ロンドンには世界規模の金融機関があるように、ポンドはもともと世界の基軸通貨でした。
しかし、イギリスの経済衰退やアメリカの経済成長によって基軸通貨がポンドからドルに代わりました。
ポンド円は値動きが大きい通貨なので、初心者にはハードルが高いと思われがちです。
しかし、一定の取引量があり信頼性の高い通貨なのでポンド円狙いのトレーダーも少なくありません。
ポンドの値動きの歴史
ポンド円は値動きが大きな通貨として有名で、1日に2円以上の値動きも珍しくありません。
普段の状態でも値動きが大きいため、世界経済に大きな影響を与えるイベントが発生すると、値動きはさらに大きくなってしまいます。
21世紀に入り、記録的な値動きを4回ほど記録しています。
2008年リーマンショック | 1ポンド190円から1ポンド120円に下落 |
2009年ギリシャ債務問題 | 1ポンド160円から1ポンド120円に下落 |
2013年アベノミクス | 1ポンド120円から1ポンド190円に上昇 |
2016年EU離脱の国民投票 | 1ポンド160円から1ポンド120円に下落 |
このように、下落幅や上昇幅は40円~70円と非常に大きく、ポンドが殺人通貨と言われている所以です。
ポンド円の値動きやスプレッドと関係が深い経済指標
ポンド円のトレードで利益を得るためには、イギリス国内の情勢や経済情勢、イベントなどを値動きの予想の判断材料として情報収集する必要があります。
イギリスはアメリカやEU諸国の動向にも影響を受けるため、アメリカやEU諸国の経済動向にも注意が必要です。
ポンドの値動きと関わりが大きいイギリスの経済指標としては、雇用統計、GDP、貿易収支、政策金利などがあります。
ポンド円に投資するなら、これらの経済指標が発表になるタイミングも把握しておきましょう。
経済指標 | 発表時期 |
失業率・失業保険申請件数 | 毎月中旬ころ |
BOE政策金利 | 毎月上旬ころ |
GDP | 四半期ごと |
貿易収支 | 毎月10日ころ |
IIP・鉱工業指数 | 毎月中旬ころ |
消費者物価指数 | 毎月中旬ころ |
ちなみに、経済指標と値動きの関係は、景気回復の指数が発表されるとポンド高、景気悪化の指数が発表されるとポンド安になるわけではありません。
経済指標発表の結果は事前に予想されており、予想と指標発表の結果が異なれば異なるほど、値動きやスプレッドは大きくなるのが一般的です。
ポンド円の取引におすすめの海外FX業者はGEMFOREX
ポンド円の取引はスキャルピングに向いているため、ポンド円の取引を行なう場合はスキャルピングが禁止されてない海外FX業者選びが重要です。
スキャルピングだと1日に何十、何百回と取引を繰り返すため、スプレッドもできるだけ狭い方が良いでしょう。
これらの条件を満たす海外FX業者として、GEMFOREXがあります。
GEMFOREXはポンド円においてSTP口座の平均スプレッドが1.9pips、ECN口座の平均スプレッドが1.0pipsと業界最高水準の低スプレッドを実現しています。
通常、ECN口座はスプレッドとは別に取引手数料がかかりますが、GEMFOREXのECN口座はスプレッドがかかりません。
スキャルピングも歓迎しており、99%を超える約定率を実現しているため、急な値動きが発生してもスリッページやリクオートもほとんど起こりません。
GEMFOREXは口座開設するだけで1万円~2万円のボーナスを受け取れるので、ボーナスを元手にポンド円のトレードに挑戦できます。
口座開設にかかる時間も数分以内とスピーディーで、日本語サポートも充実しているので安心です。
コメントを残す