GMOは、国内FX会社の中でも人気・知名度ともに高いFX業者です。
GMOは国内で7年連続FX取引高ナンバーワンを誇り、スプレッドの狭さや取引コストの低さも人気の下支えになっています。
スプレッドを重視するトレーダーにとってGMOは利用しやすい業者と言えるでしょう。
一方、GMOは国内FX業者ということで規制が多く、海外FXに比べて使いにくい部分もあります。
今回はGMO証券の特徴やメリット、デメリット、スプレッドを徹底解説し、海外FXのスプレッドと比較していきます。
Contents
GMOとは?
GMOは、大手ネット証券の1つです。
東証一部に上場しているGMOインターネットグループに属し、FXサービスを始めさまざまな金融サービスを提供しています。
GMOのFXは、狭いスプレッドと安い取引コストが特徴です。
他にも、高水準のスワップポイントで長期運用にも向いており、初心者でも安心の24時間サポートがついています。
取引手数料・口座維持手数料・出金手数料・口座開設手数料・即時入金手数料など、スプレッド以外にコストがほとんどかからないので安心して取引が始められます。
GMOのメリット
GMOはスプレッドの狭さだけでなく、取引ツールの多さや信頼性の高さも人気の理由です。
国内FX業者において7年連続FX取引高ナンバーワンになっているのも、GMOならではの魅力の多さが関係しています。
ここでは、GMOのメリットを解説します。
多彩な取引ツール
GMOには、
- プラチナチャート
- はっちゅう君
- GMOクリックFX
の3つの高機能取引ツールがあります。
[プラチナチャート]既存のレイアウトを残しながら、新しいウィンドウでプラチナチャートを起動してテクニカル分析ができます。
38種類のテクニカル指標がデフォルトで用意されており、トレンドラインやサークル、トライアングルなど25種類の描画オブジェクト機能も搭載されています。
[はっちゅう君]ブラウザを使用せずにパソコンから直接取引できる取引ツールです。
シンプルさを求めるトレーダーにおすすめのツールで、たった1クリックで即時注文ができるスピード注文に対応しています。
取引に必要な機能をフリーレイアウトでカスタマイズできるのも特徴です。
[GMOクリックFX]スマホ用の取引ツールですが、チャート上で注文できるアクションボタンやチャートを見ながらすぐに注文できるスピード注文チャートが搭載されるなど、スマホからでも簡単に取引できる機能が整っています。
ライン描画やテクニカル分析もスマホ1つで行うことができます。
これらの高機能ツールはいずれも無料で使用可能です。
ライフスタイルに沿った取引ツールを選べるのは大きなメリットと言えるでしょう。
信頼性が高い
FXのリスクの1つにFX業者の倒産リスクがあります。
せっかくFXで儲けても、口座に預けているお金が業者の倒産によって無くなってしまっては意味がありません。
FX業者の中には悪質な業者もあるので、業者選びは慎重に行う必要があります。
取引の条件だけで選ぶのではなく、信頼性が高い業者を選ぶことが大切です。
その点、GMOは東証一部上場のインターネットグループ会社という高い信頼性があります。
「大手だから安心!」とは言えない部分もありますが、実際に利用すると名前が知られてない業者より安心感は抜群です。
GMOのデメリット
GMOは国内FX業者になるため、使えるレバレッジは25倍に制限されます。
100倍や1000倍レバレッジが使える海外FXに比べ、大きなレバレッジが使えないのは国内FXのデメリットです。
それ以外にも、自動売買不可、大きな最小取引単位、ロスカットのコスト、追証のリスクがあるなどGMO特有のデメリットが存在します。
それぞれのデメリットを解説していきます。
最小取引単位が大きい
GMOの最小取引単位は1万通貨になっています。
1ドル100円の通貨で取引するなら、100万円の資金を用意しなければならず、25倍のレバレッジを使っても「100万円÷25倍=4万円」となるため、最低でも4万円以上の資金を用意しなければなりません。
海外FXであれば100通貨~1000通貨で取引できる業者が多いことを考慮すると、少ない資金でFXを始めたいトレーダーにはやや不向きです。
また、南アフリカランドなど一部の通貨は最小取引単位が10万通貨になっています。
ロスカットにコストがかかる
GMOには、ロスカット時に“1万通貨あたり500円の手数料がかかる”という独自のルールがあります。
ロスカットは証拠金以上の損失を出さないための措置ですが、GMOだと証拠金維持率が50%を下回ったタイミングでロスカットが執行されます。
ロスカットが執行されるとポジションは強制的に決済されて大きな損失が決まってしまいますが、それに加えてロスカット手数料のコストが別でかかってしまうので注意が必要です。
追証がある
通常は為替レートがマイナス方向に動いても一定のラインに達すればロスカットしますが、スイスフランショックやリーマンショックのように相場の大変動が発生すると、ロスカットが間に合わず、ロスカットラインを大幅に下回って約定する場合があります。
ロスカットラインを下回って決済した場合、そのマイナス分はトレーダーがFX業者に借金という形で返済しなければなりません。
この借金返済を“追証”と言います。
海外FXは追証なしの業者がほとんどですが、国内FX業者の多くは追証があります。
追証が発生するとロスカットで資金を大幅に失った上に、借金の返済をしなければならないため、大きなマイナスになります。
自動売買ができない
GMOは自動売買取引のサービスに非対応で、自動売買ソフトを使って取引すると口座凍結のペナルティを受けるので注意が必要です。
自動売買取引と言えば海外FXでは人気の取引スタイルの1つで、仕事や用事をしている最中でもプログラムが自動的に相場を解析して取引するため、チャートに張り付く必要がありません。
当然ながら、狭いスプレッドを活用した自動売買取引のスキャルピングもできません。
一方、取引ツールにMT4やMT5を使っている海外FX業者ならほとんどの業者で自動売買取引ができるので、自動売買取引を検討している場合は海外FX業者の利用をおすすめします。
GMOのスプレッドの特徴
スプレッドの狭さが人気のGMOですが、どれくらいのスプレッドで実際に取引ができるのでしょうか?
以下の表はGMOのスプレッド一覧になります。
また、実質コストについては1万通貨で取引する場合のスプレッドの手数料を記載しています。
通貨ペア | スプレッド | 実質コスト |
米ドル/円 | 0.2pips | 20円 |
ユーロ/円 | 0.5pips | 50円 |
英ポンド/円 | 1.0pips | 100円 |
豪ドル/円 | 0.7pips | 70円 |
カナダドル/円 | 1.7pips | 170円 |
ユーロ/米ドル | 0.4pips | 0.4米ドル |
英ポンド/米ドル | 1.0pips | 1.0米ドル |
米ドル/スイスフラン | 1.6pips | 1.6フラン |
米ドル/円やユーロ/円など、取引量の多い通貨ペアだと1.0pipsを下回るスプレッドの狭さとなります。
特に、米ドル/円の通貨ペアに関しては0.2pipsと業界トップクラスのスプレッドの狭さです。
GMOのスプレッドが狭いのはカバー先の多さ
GMOのスプレッドが狭いのは、カバー先の多さが関係しています。
FXはレートを提示する場合に、FX業者が提携している金融機関からリアルタイムで取引されている為替レートをもとにしますが、この提携している金融機関が“カバー先”です。
例えば、カバー先が提示したレートが105.000円だった場合に、レートを提示されたFX業者は同じレートで顧客に提供するのではなく、スプレッドを上乗せして提供します。
つまり、カバー先のレートをもとに“売値104.099円/買値105.001円”のように提供するわけです。
カバー先が多いほどスプレッドを狭くできるのは、より良いレートで顧客に提供できるからです。
上記の例だと105.00円という選択肢しかありませんが、カバー先が増えれば、105.001円や105.002円などレートの選択肢が増えるため、一番有利なレートで顧客に提供できます。
カバー先が1社しかないと注文が成立しにくくなり、成立したとしても有利なレートで約定しにくくなります。
GMOのカバー先は19社もあり、この中で有利なレートを提示したカバー先と取引を成立させることでスプレッドの狭さを実現しています。
カバー先が多くても提携している金融機関の質が悪くては意味がありません。
しかし、GMOのカバー先は世界的に有名な大手金融機関が中心となっているので、カバー先の質についても問題ありません。
以下がGMOのカバー先です。
- バークレイズ銀行
- みずほ銀行
- ドイチェ銀行
- UBS銀行
- 三井住友銀行
- ゴールドマン・サックス・インターナショナル
- モルガン・スタンレー・アンド・カンパニー・インターナショナル
- 香港上海銀行
- JPモルガン
- チェース銀行
- バンク・オブ・アメリカ
- コメルツ銀行
- シティ・バンク, BNPパリバ
- 三菱UFJ銀行
- ノムラ・インターナショナル
- オーストラリア&ニュージーランド・バンキング・グループ
- ナットウエスト・マーケッツ
- ソシエテ・ジェネラル
- XTXマーケッツ
国内のメガバンクを始め、世界的金融機関が名を連ねています。
GMOのスプレッドは原則固定
GMOは原則固定のスプレッド方式を採用しています。
原則固定のスプレッド方式は、基本的に表示されているスプレッドで取引できますが、流動性が低下した場合や市場が混乱した際にはレートの動きに応じてスプレッドが広がる場合があります。
例えば、GMOの米ドル/円なら、通常は0.2pipsのスプレッドで取引できますが、流動性が低下したら0.2pipsのスプレッドが1.0pipsや2.0pipsに変化する場合もあるわけです。
市場の状況によってはスプレッドが広がる場合もあるので注意しなければなりません。
原則固定のスプレッドが広がるケース
GMOのスプレッドが広がるタイミングとして、
- 震災などの天変地異
- 各国中央銀行の介入
- その他外部要因
などの市場急変時や、流動性が低下しやすい
- 年末年始
- クリスマス時期
- 重要指標発表前後
- 早朝
のタイミングでスプレッドが変動する可能性があると公式サイトで注意を促しています。
市場急変時のようにスプレッドの広がりが予測できないケースもありますが、流動性が低下するタイミングは事前に把握できます。
スプレッドが広がっているタイミングはレートの動きも大きくなっているため、大きな損失が生じるリスクも高まっています。
海外FX業者とGMOのスプレッドを比較
それでは、GMOのスプレッドと海外FX業者のスプレッドにはどれくらいの差があるのでしょうか?
以下の表は、GMOのスプレッドと人気海外FX業者5社のスプレッドを比較した表です。
米ドル/円 | ユーロ/米ドル | ユーロ/円 | 英ポンド/米ドル | |
GMO | 0.2pips | 0.4pips | 0.5pips | 1.0pips |
海外FX業者名 | 米ドル/円 | ユーロ/米ドル | ユーロ/円 | 英ポンド/米ドル |
AXIORY | 1.1pips | 1.0pips | 1.2pips | 1.3pips |
XM | 1.6pips | 1.4pips | 1.5pips | 1.3pips |
TITANFX | 1.3pips | 1.5pips | 1.2pips | 1.5pips |
MILTONMARKETS | 0.9pips | 1.0pips | 1.2pips | 1.2pips |
GEMFOREX | 0.3pips | 0.3pips | 0.5pips | 0.8pips |
全体的にGMOのスプレッドが狭いのが分かりますね。
ただし、低スプレッド業者として人気急上昇中のGEMFOREXに関しては、GMOよりスプレッドが狭い通貨ペアもいくつかあります。
GMOと海外FX業者のスプレッドが大きく異なる理由
GMOと海外FX業者のスプレッドが大きく異なるのは、取引方式が異なっているためです。
GMO | 海外FX | |
取引方式 | DD方式 (相対取引) | NDD方式 (インターバンク取引) |
業者の利益モデル | ・スプレッド ・トレーダーの損失 | スプレッド |
追証 | あり | なし |
GMOはDD方式と言って相対取引を行ないます。
トレーダーの注文をすべて市場に流すわけではなく、一部の注文は業者が呑みます。
トレーダーが出した損失分はすべて業者の利益に変わるわけです。
GMOはトレーダーの損失を利益に変換できる分、スプレッドを狭くして提供できます。
その代わり、業者が負けて儲かる利益モデルなので取引の透明性は低く、スリッページやリクオートが起こりやすく、追証があるなどのデメリットもあります。
海外FX業者はNDD方式と言ってインターバンク取引を行ないます。
トレーダーの注文はすべてインターバンク市場に流れ、業者の主な利益はスプレッドになります。
トレーダーの損失を利益にできない分、海外FXの方がスプレッドは広めです。
しかし、トレーダーがどんどん取引をすればスプレッドの収入が増えて海外FX業者は儲かるため、高い透明性で取引できる環境の提供や、トレーダーが勝つ環境を作るための投資は惜しみません。
海外FX業者に追証がないのも、追証請求して顧客が取引できない状況を作るのではなく、最小限に損失に留めて取引を再開してもらう狙いがあります。
GMOより海外FX業者のスプレッドが広いからと言って、必ずしもGMOの取引環境が優れているとは言えません。
海外FXは少額トレードができる
GMOでFX取引するなら、最小取引単位が1万通貨・レバレッジが25倍なので4~5万円の取引資金が必要ですが、海外FXはハイレバレッジを使って少額トレードができます。
また、海外FX業者の多くは最小取引単位が10通貨~1000通貨となっており、少ない通貨量で取引できるのが特徴です。
さらに、海外FX業者は100倍~1000倍のハイレバレッジが使えるため、レバレッジを使って必要証拠金を減らせば、より少ない資金で取引ができます。
海外FX業者のGEMFOREXを例に挙げると、
- 最小取引単位:1000通貨
- 最小取引金額:100円
- レバレッジ:1000倍
で取引ができるので、1ドル100円の通貨なら(100円×1000通貨÷レバレッジ1000倍=100円)となり、100円で1000通貨の取引ができる計算です。
GMOと同じ最小取引単位1万通貨で計算しても、(100円×1万通貨÷レバレッジ1000倍=1000円)となり、4万円の取引資金が必要になるGMOに比べて、かなり少額の資金で1万通貨の取引ができます。
少額資金で取引を始めるなら、レバレッジに制限がかかるGMOより、ハイレバレッジが使える海外FX業者がおすすめです。
おすすめFX業者はGEMFOREX!GMOとの違いは?
FXを始めるなら、国内FXのGMOよりも海外FXのGEMFOREXがおすすめです。
まず、海外FXのネックと言われているスプレッドの広さですが、GEMFOREXのノースプレッド口座ならGMOのスプレッドと大差はほとんどありません。
米ドル/円 | ユーロ/米ドル | ユーロ/円 | 英ポンド/米ドル | |
GMO | 0.2pips | 0.4pips | 0.5pips | 1.0pips |
GEMFOREX | 0.3pips | 0.3pips | 0.5pips | 0.8pips |
取引の環境もGEMFOREXの方が優れています。
業者名 | GMO | GEMFOREX |
最小取引単位 | 1万通貨 | 1000通貨 |
レバレッジ | 25倍 | 1000倍 |
最小取引金額 | 4万円~5万円 | 100円 |
自動売買取引 | 禁止 | 歓迎 有料EAの使い放題サービス |
追証 | あり | なし |
ロスカットの水準 | 証拠金維持率50%以下 | 証拠金維持率20%以下 |
日本語サポート | あり | あり |
最小スプレッド | 0.2pips~ | 0.3pips~ |
スプレッドタイプ | 原則固定スプレッド | 原則固定スプレッド |
スキャルピング | 可能 | 可能 |
このように、同じようなスプレッドで取引できるにも関わらず、GEMFOREXの方が追証なしで借金のリスクがなく、より少ない資金で安心して取引できます。
GEMFOREXはGMOで禁止されている自動売買取引のサービスに力を入れている業者ですが、これは親会社がEAを開発・提供している会社というのが理由として大きいです。
性能が良いEAの無料使い放題のサービスもあり、低スプレッド×自動売買の環境で取引ができます。
GEMFOREXは経営陣の多くが日本人で、公式サイトは完璧な日本語でサポートも現地日本人が対応してくれます。
FXの経験がない人でも、安心して口座を開設して取引ができます。
20,000円ボーナスがもらえてスプレッドが狭いGEMFOREXがおすすめ

最大レバレッジ | ロスカット水準 | ゼロカット | 約定率 |
1000倍 | 50% | 〇 | 99.79% |
最低取引枚数 | ドル円スプレッド | 手数料 | 日本語サポート |
1,000通貨 | 1.2pips | 無料 | 24時間 |
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