海外FXは、スプレッドの狭さや安さが重要と言われています。
スプレッドが広い業者で取引をすると、それだけ業者に支払う手数料も多くなります。
ただし、使用する口座によってはスプレッドとは別に取引手数料がかかる場合や、約定力が低い業者を利用すると、スリッページなどの余分なコストが発生するため、スプレッドの狭さや安さだけで選んでしまうのは良くありません。
取引コストを計算する場合は、スプレッドに取引手数料やスリッページを加えて計算を行う必要があります。
今回は海外FXでスプレッドが安い業者を選ぶ重要性や、スプレッド以外にかかるコストの計算方法を紹介します。
Contents
スプレッドが狭い、安いとは?
海外FX業者の中には、「スプレッドが狭い!」や「スプレッドが安い!」とプロモーションしている業者もあります。
スプレッドはFXの取引コストですが、“狭い”や“安い”と言った表現にはどんな意味があるのでしょうか。
スプレッドは売値と買値の差ですが、この価格差が取引手数料となっています。
例えば、「売値が1ドル110.553円」、「買値が110.559円」だった場合、0.06円の差が生じてしますね。
ちなみに、海外FXでは円や銭をpips表記にします。
(銭・円・pipsの関係)
0.1銭 | 0.001円 | 0.1pips |
1銭 | 0.01円 | 1pips |
10銭 | 0.1円 | 10pips |
100銭(1円) | 1円 | 100pips |
上記の例では、“0.06円=0.6pips”となり、スプレッドは0.6pipsになるわけです。
“スプレッドが狭い!”は、“買値と売値の値幅が狭い”という意味になります。
少し話しが複雑になりますが、“スプレッドが○○pipsだからスプレッドが狭い”、“スプレッドが○○pipsだからスプレッドが広い”とは一概に言えません。
スプレッドが広い・狭いは、その通貨ペアにおける相対的なスプレッドによって決まります。
例えば、海外FX業者20社のドル円のスプレッド平均が0.5pipsだった場合、ある海外FX業者のドル円のスプレッド平均が1.0pipsだった場合、“スプレッドは広い業者”になります。
逆に、ドル円のスプレッド平均が0.3pipsだった場合、“スプレッドは狭い”業者と言えるでしょう。
つまり、「スプレッドが狭い=他の海外FX業者に比べてスプレッドが狭い」になるわけです。
それでは、“スプレッドが安い”に関してはどうでしょうか?
スプレッドが安いは、スプレッドをコストに変換した際に、相対的にコストが小さい場合に使われます。
まずはスプレッドと取引コストの関係について見てみましょう。
以下は、スプレッドとコスト変換した表です。
- 1ドル100円
- 1万取引量
スプレッド | 取引1回あたりのコスト | 取引1000回あたりのコスト |
0.3pips | 30円 | 3万円 |
0.5pips | 50円 | 5万円 |
1.0pips | 100円 | 10万円 |
スプレッドが異なると取引コストにも違いが出ますが、0.3pipsの取引コストは1.0pipsの取引コストに比べて“安い”のが分かりますね。
スプレッドが狭いほど、取引コストが小さくなるため、“スプレッドが狭い=スプレッドが安い”という関係が成り立ちます。
ECN口座はスプレッドに取引手数料を含める
海外FX業者の口座タイプは、STP口座とECN口座の2タイプある業者がほとんどです。
STP口座はスタンダードタイプの口座で、取引手数料がかかりません。
そのため、取引にかかる主なコストはスプレッドです。
一方、ECN口座はスプレッドが狭い代わりに、スプレッドとは別に取引手数料が発生する口座タイプです。
取引コストを考える場合、スプレッド+取引手数料で計算しなければなりません。
ECN口座の取引手数料は、片道(○○ドル/lot)と表現されるのが一般的です。
業者によって取引手数料は変わりますが、だいたい片道(1~5ドル/lot)くらいに設定されています。
取引手数料をpips変換する場合、片道を往復に、ドルをpipsに変換しなければなりません。
1lot=1ドル=0.1pipsになるため、片道3ドルの取引手数料がかかる場合、往復6ドルの取引手数料がかかります、つまり、取引手数料は0.6pipsになるわけです。
それでは、スプレッドと取引手数料の関係について具体的に見ていきましょう、
以下のように、海外FX業者A、海外FX業者B、海外FX業者Cの3社のECN口座があっとします。
ECN口座のスプレッドだけ比較すると、
業者 | ドル円のスプレッド |
海外FX業者A | 0.3pips |
海外FX業者B | 0.2pips |
海外FX業者C | 0.7pips |
これだけ見ると、海外FX業者Bのスプレッドが狭くなっていますね。
それでは、取引手数料も加えるとどうなるでしょうか?
業者 | ドル円のスプレッド | 往復の取引手数料 | トータルコスト |
海外FX業者A | 0.3pips | 0.7pips | 1.0pips |
海外FX業者B | 0.2pips | 0.9pips | 1.1pips |
海外FX業者C | 0.7pips | 0.2pips | 0.9pips |
となり、スプレッドの狭さでは一番だった海外FX業者Bですが、往復の取引手数料を加え計算したトータルコストで比較すると、海外FX業者Bのスプレッドがもっとも広くなっています。
まとめると、
- 海外FX業者Bは、「スプレッドが狭く、トータルコストが高い業者」
- 海外FX業者Cは、「スプレッドが広く、トータルコストが低い業者」
になります。
少しでも取引にかかる手数料を減らしたいのであれば、スプレッドが広くトータルコストが低い業者を選んだ方が良いのは明白ですね。
ECN口座ではスプレッドが狭いだけで業者を選ぶのは要注意です。
スリッページもスプレッドに含める
スプレッドが狭い業者選びでは、スリッページに注意が必要です。
スリッページは、注文と違うレートで約定する現象になります。
例えば、「110.100円の通貨を購入したのに、約定した金額を見てみると110.103円になっていた!」という場合、0,3pipsのスリッページが発生したことになります。
スリッページが発生するのは、インターバンクの為替レートから実際に注文が発生するまで、そして、FX会社が発注するまでにタイムラグが発生するからです。
タイムラグと言っても0秒以下の世界ですが、レートは刻々と変化しているため、少しの時間でも注文レートと約定レートがずれる場合があります。
スリッページが発生すると、本来なら無かった余分な損失が発生します。
110.100円の通貨を購入したのに、約定金額が110.103円なら0.3pipsの損失が出ているわけです。
スプレッドが安い業者を利用しても、スリッページが多発するとどうでしょうか?
見えないスリッページのコストを含めると、スプレッドが狭くてもトータルコストは増えてしまいます。
業者によってスリッページの発生頻度は変わるので、スリッページが起こりやすい業者かどうかは“約定率”を参考にすると良いでしょう。
約定率は注文通りに約定できる確率を示すもので、約定率が90%なら100回の注文のうち10回は注文通りに約定できずスリッページが発生する可能性を意味します。
それでは、スプレッドが広くてスリッページが狭い海外FX業者Aと、スプレッドが狭いてスリッページが少ない海外FX業者Bの取引コストを比較してみましょう。
- 1ドル100円の通貨で取引
- 1万取引量
- スリッページ1回の損失=2.0pips
- 約定しない原因はすべてスリッページ
海外FX業者A | 海外FX業者B | |
スプレッド | 1.0pips | 0.9pips |
約定率 | 99% | 90% |
100回取引における スリッページのコスト | 2.0pips×1=2pips | 2.0pips×10=20pips |
100回取引における トータルコスト | 1.0pips×100=100pips 100pips+2pips=102pips | 0.9pips×100=90pips 90pips+20pips=110pips |
このように、“スプレッドが狭い=トータルコストが安い”という関係は成り立ちません。
少しでも海外FXのトータルコストを減らすためには、スプレッドが狭く、なおかつ約定率が高い業者を選ぶ必要があります。
スプレッドの狭さは平均スプレッドを参考にする
スプレッドの狭い業者を選ぶにあたり、注意したいのが参考にするスプレッドです。
海外FX業者が表示しているスプレッドには、
- 最小スプレッド
- 平均スプレッド
の2つがあります。
最小スプレッドは一定期間内でもっとも狭くなったスプレッド、平均スプレッドは一定期間内の平均スプレッドです。
トップ画面に最小スプレッドを表示している業者もあれば、平均スプレッドを表示している業者もあります。
そもそも、海外FX業者の多くは流動性やレートの動きに合わせてスプレッドが変動する「原則固定スプレッド」を導入しています。
スプレッドは急に広がる場合もありますが、業者が提示している最小スプレッドだと、普段どれくらいのスプレッドで取引ができるかどうか判断できません。
平均スプレッドであれば、広がっているスプレッドも反映されているため、「だいたいこれくらいのスプレッドで取引ができる!」と判断ができます。
業者を選ぶ場合に、業者の公式サイト上のスプレッド値を参考にする人も多いですが、表示されているスプレッドが“最小スプレッド”か“平均スプレッド”のどちらかを確認し、平均スプレッドで比較して選びましょう。
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もちろん、取引手数料がかからないからと言ってスプレッドが広いわけではなく、ドル円の通貨ペアなら平均0.3pipsのスプレッドで取引ができます。
また、スリッページの発生頻度も気になるところですが、GEMFOREXは約定率も業界最高水準の99%の高さを実現しています。
スリッページが起こりにくいため、トータルコストが小さいのも強みです。
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