海外FX業者選びにおいて、スプレッドの狭さを重視するトレーダーは多いです。
平均スプレッドは海外FX業者が公式サイトで公表していますが、本当に信頼できるスプレッドの表示かどうか気になりますよね。
スプレッドが狭い業者だと思って口座開設したのに実際に取引してみると、
- 思った以上にスプレッドが広かった!
- 全然スプレッドが狭くない!
という声もあります。
公的な機関で計測されたスプレッドでない限り、業者が提示しているスプレッドの信頼性が100%とは言えません。
平均スプレッドが狭くても、狭いスプレッドで安定して取引できなければ意味がないです。
スプレッドが狭く安定している業者で取引をするなら、公式サイトの情報だけでなく口コミ評判なども参考にしましょう。
そこで今回は主要海外FX業者5社におけるスプレッドの特徴や、スプレッドの口コミ評判を紹介します。
Contents
海外FXにおけるスプレッドの重要性
そもそも、海外FXでスプレッドにこだわる人が多いのはなぜでしょうか?
海外FXの主な取引スタイルはスキャルピングですが、数秒から数分の間に何度も取引を繰り返して小さな利益を積み上げる手法です。
トレーダーによっては、1日に100回以上の取引を行ないます。
スプレッドは取引1回ごとにかかってくるため、取引回数に応じて支払うスプレッドも大きくなります。
スキャルピングを行うなら、少しのスプレッドの違いでも支払うスプレッドには大きな差が生まれるため、海外FXではスプレッドの狭さが重要なのです。
それでは、スプレッドの違いでどれくらい支払うスプレッドに差が生じるのか見てみましょう。
条件
- 通貨ペア:1ドル100円
- 取引量:1万通貨
- 取引回数:1日100回
- 海外FX業者Aのスプレッド:0.3pips
- 海外FX業者Bのスプレッド:0.7pips
スプレッド | 1回の取引コスト | 1日の取引コスト | |
海外FX業者A | 0.3pips | 30円 | 3000円 |
海外FX業者B | 0.7pips | 70円 | 7000円 |
スプレッドが0.4pips違うだけで、1日に4000円も取引コストに差が生じています。
1日に1回取引をするのも、1日に100回取引をするのも、1回あたりのスプレッドは変わらないため、1日の取引回数が多いトレーダーほど、スプレッドの重要性は高まります。
海外FX業者のスプレッドは口座タイプで異なる
海外FX業者のスプレッドを確認する場合、利用している口座タイプのスプレッドを確認しなければなりません。
海外FXの口座タイプには、STP口座とECN口座の2タイプがあります。
STP口座はトレーダーから受けた注文を、銀行やLPのカバー先に流す取引方法を採用しており、手数料はスプレッドのみです。
ECN口座は電子取引所の参加者同士が相互に注文を出し、互いの注文を約定させる取引方法になります。
スプレッド以外に取引手数料がかかりますが、取引手数料を含めても取引コストがSTP口座より安いのが特長です。
業者によっては、「STP口座のスプレッドは他の業者より広くても、ECNのスプレッドは業界トップクラスの狭さ!」の場合があるため、
スプレッドをチェックする前にどの口座タイプを使用するのか確認しておく必要があります。
また、ECN口座の取引手数料は「往復○○ドル」と表現されます。
ドルをpipsに変換する場合、「1ロット往復5ドルなら0.5pips」になります。
ドルの10分の1がpipsになるので、覚えておきましょう。
海外FX業者のスプレッドの口コミ評判
海外FX業者の多くは原則固定スプレッドを導入しているため、流動性やレートの動きに応じてスプレッドも変化します。
平均スプレッドが狭くても、スプレッドがすぐに広がってしまう業者だと安定した取引は難しいでしょう。
スプレッドを重視して業者を選ぶなら、スプレッドが広がりにくい業者選びもポイントの一つです。
ここでは、スプレッドが狭いと言われている主要海外FX業者のスプレッドの特徴や口コミ評判を紹介します。
※紹介するスプレッドはSTP口座とECN口座を比較して、狭い方のスプレッドです。
IronFXのスプレッド口コミ評判
IronFXは、世界180ヵ国に100万人以上の顧客を持つ海外FX業者です。
2010年に設立されてからは多彩な取引ツールや24時間サポート、そして低スプレッド業者として人気を集めています。
日本市場から撤退していた時期もありましたが、今は日本人向けのサービスを復活させています。
IronFXはスプレッドの狭さを売りにしているだけあって、業界トップクラスの低スプレッドを実現しています。
(IronFXスプレッド)
通貨名 | スプレッド(pips)取引手数料込 |
USDJPY | 0.8 |
EURUSD | 1.1 |
EURJPY | 1.5 |
GPBUSD | 1.0 |
AUDUSD | 4 |
特に狭いスプレッドなのが、ドル/円の通貨ペアで0.8pipsです。
一方、オーストラリアドル/ドルの通貨ペアにおけるスプレッドは4pipsとかなり広くなっています。
IronFXのスプレッドの口コミは次の通りです。
- 早朝や窓空けのスプレッドの広がり方が非常に大きく、早朝にエントリーできない
- 低スプレッド業者と言われているけど、ドル円の通貨ペア以外のスプレッドはそこまで狭くない
など、低スプレッド業者を謳っている割には、スプレッドがそこまで狭くなく、スプレッドが変動しやすいことに不満を持っているトレーダーもいます。
特に早朝のスプレッドの広がり方は非常に大きく、ポンド/円の通貨ペアで50pips以上のスプレッドを記録することも珍しくありません。
また、IronFXは過去に中国で未払いトラブルを起こした事例があります。
未払い金額は総額で30億円を超えると金額になっており、中国では大きな問題になりました。
この事件をきっかけに中国における海外FXサービスが行なえなくなり、現地のスタッフも解雇されています。
他にも、キプロス証券取引委員会から罰金支払い命令を受けた過去もあります。
現在はサービスの見直しを行ったことで安全性も高くなりましたが、過去に大きなトラブルを起こしているとあって、「信頼できない!」と言う声もあります。
過去のトラブル例を考慮すると、スプレッドが狭くても安心・安全に取引できる業者とは言い難いです。
Tradeviewのスプレッド口コミ評判
Tradeviewは、2004年からサービスを開始している老舗の海外FX業者です。
狭いスプレッドで取引ができる業者として人気がありますが、使えるプラットフォームの種類の多さや、トータルコストの安さなども評価されています。
日本人向けにサービスを始めたのが最近とあって馴染みが少ない日本人も多いですが、日本語サポートを整えて日本人トレーダーが利用しやすい環境を作っています。
(Tradeviewのスプレッド)
通貨名 | スプレッド(pips)取引手数料込 |
USDJPY | 0.6 |
EURUSD | 0.9 |
EURJPY | 0.9 |
GPBUSD | 1.1 |
AUDUSD | 0.8 |
いずれもECN口座のスプレッドになりますが、ドル/円のスプレッドは0.6pipsと業界でもかなり高水準の低スプレッドです。
ユーロ/ドル、ユーロ/円のスプレッドなども0.9pipsと狭くなっています。
Tradeviewのスプレッドの口コミは次の通りです。
- ECN口座のスプレッドは狭いけど、ECN口座だと使えるレバレッジが200倍なのが痛い・・
- 早朝や経済指標発表時にスプレッドが広がるけど、もともとのスプレッドが狭いので、そこまで気にならない
- 経済指標発表後30秒くらいでスプレッドは安定してくる。復活が早い!
など、もともとのスプレッドが狭いこともあり、早朝や経済指標発表時のスプレッドの広がりも小さく抑えられると高評価です。
一方でECN口座は使えるレバレッジが200倍となるため、スキャルピングで稼ぐのはレバレッジが弱いという声もあります。
低スプレッドでスキャルピングができても、使えるレバレッジが小さいと利益は効率よく増えません。
STP口座なら500倍のレバレッジが使えますが、STP口座になると他の海外FX業者よりもスプレッドが広い通貨ペアも多く、低スプレッドで取引する環境は十分とは言えません。
また、日本語サポートもありますが、他社の日本語サポートに比べて分かりにくいという声もあるため、海外FX初心者には利用しにくいかもしれません。
関連|【Tradeviewのスプレッド比較】口座別・通貨ペア・他業者とスプレッドを徹底比較
Big Bossのスプレッド口コミ評判
Big Bossは、2013年からサービスを提供している老舗の海外FX業者です。
公式では業界最高水準の狭スプレッドを謳っており、MT4のプラットフォームを使って取引します。
高いカスタマイズ性やEA取引など魅力が多いのも特長です。
日本語サポートも充実しており、日本人向けのサービスに力を入れています。
公式サイトの情報は多くないものの、初心者でも問題なく取引を始められます。
(Big Bossのスプレッド)
通貨名 | スプレッド(pips)取引手数料込 |
USDJPY | 1.4 |
EURUSD | 1.5 |
EURJPY | 1.6 |
GPBUSD | 1.8 |
AUDUSD | 1.4 |
ドル/円やオーストリラドル/ドルのスプレッドが1.4pipsと狭くなっています。
ポンド/ドルのスプレッドは1.8pipsとやや広いものの、海外FXの中では平均的なスプレッドです。
1pipsを下回るスプレッドの通貨ペアはなく、スプレッドが狭い業者というよりは、スプレッドが平均以下の業者と言えるでしょう。
Big Bossのスプレッドの口コミは次の通りです。
- スプレッドは海外FX業者の中では平均的!経済指標発表時のスプレッドの広がり方は小さいけど、このタイミングで取引すると追証を受けるリスクがあるのが怖い
- スプレッドの変動が小さく、安定したスプレッドで取引ができる!ただし、平均スプレッドはそこまで狭くない
- ECN口座もあるけど、取引手数料を含めて計算するとスプレッドはそこまで狭くない。スプレッドの狭さを謳うなら、もう少し狭いスプレッドで提供して欲しい
など、安定したスプレッドを評価する声もありますが、狭いスプレッドを謳う業者としてはいまいちという声も少なくありません。
Big Bossの利用における懸念はネガティブな話題が多いことです。
詐欺行為を受けたという口コミもあるので、利用については注意する必要もあります。
また、基本的に追証なしのゼロカットシステムを採用していますが、タイミングによっては追証請求を受ける場合もあるため、ハイレバレッジを使ったトレードには注意が必要です。
XMのスプレッドの口コミ評判
XMは、2009年からサービスを提供している海外FX業者です。
セーシェル金融庁のライセンスを取得している業者で、日本人トレーダーを多く抱えています。
XMはバランスの取れた海外FX業者ですが、スプレッドが狭い業者としても人気です。
ただし、ECN口座の往復手数料は10ドルと高く、取引手数料を含めて計算すると他の海外FX業者よりもスプレッドが極端に狭いとは言えません。
(XMのスプレッド)
通貨名 | スプレッド(pips)取引手数料込 |
USDJPY | 1.1 |
EURUSD | 1.3 |
EURJPY | 1.6 |
GPBUSD | 1.9 |
AUDUSD | 1.4 |
ドル/円のスプレッドが1.1pipsと狭く、ポンド/円のスプレッドも2pipsを下回る狭さとなっています。
主要通貨におけるスプレッドは平均的な狭さとなっており、特にスプレッドが狭い業者ではなく、“スプレッドが平均的な業者”、もしくは“スプレッドが平均より少し狭い業者”になります。
以前は業界トップクラスのスプレッドの狭さを誇っていましたが、最近はスプレッドに特化した海外FX業者が増えているため、「XM=スプレッドが狭い」のイメージが独り歩きしています。
XMのスプレッドの口コミは次の通りです。
- XMのスプレッドは可もなく不可もなくの感じ。スプレッドが狭いとは言えませんが、早朝や経済指標発表時のスプレッドは広がりにくく安定しています
- XMのスプレッドは全然狭くない!他の海外FX業者に比べるとスプレッドは広いし、原則固定のわりには流動性の変化でスプレッドがコロコロ変わる
など、スプレッドの狭さに満足している声は少なく、スプレッドが変化しやすいことに対して不満を持つ声もありました。
一方、早朝や経済指標発表時などは他の業者に比べてスプレッドが広がりにくく、これらのタイミングを狙う一部のトレーダーからは高く評価されています。
XMは日本語サポートが充実し、使えるレバレッジは888倍と高く、追証なしのゼロカットがあるのも安心です。
取引ごとにポイントが貯まり、ポイントは証拠金として使えます。
スプレッドを気にしないのであれば、充実した取引環境で海外FXができます。
関連|【XMのスプレッド比較】口座別・通貨ペア・他業者とスプレッドを徹底比較
GEMFOREXのスプレッドの口コミ評判
GEMFOREXは、2010年から運営している海外FX業者です。
ニュージランド金融ライセンスを保有し、低スプレッドや充実した取引環境などから、爆発的に日本人トレーダー数を増やしています。
ノースプレッド口座はECN口座でありながら、取引手数料が一切かからず、業界最高水準の低スプレッドを実現しています。
(GEMFOREXのスプレッド)
通貨名 | スプレッド(pips)取引手数料込 |
USDJPY | 0.3 |
EURUSD | 0.3 |
EURJPY | 0.5 |
GPBUSD | 1.3 |
AUDUSD | 0.3 |
ユーロ/円、ユーロ/ドル、オーストラリアドル/ドルのスプレッドは、いずれも0.3pipsの狭さを実現しています。
また、ポンド/ドルのスプレッドも1.3pipsとかなり狭く、主要通貨のほとんどが1.5pipsを下回る狭いスプレッドです。
GEMFOREXのスプレッドの口コミは次の通りです。
- とにかくスプレッドが狭い!約定率も非常に高く、スプレッドが安定しているので安心して取引できる。ECN口座が注目されがちですが、STP口座のスプレッドもかなり狭い
- 低スプレッドでGEMFOREXに敵う業者はないのでは?スキャルピングも歓迎しているので低スプレッドのメリットが活かせるのも良い
- 今や低スプレッド業者の代名詞!経済指標発表や早朝もスプレッドが広がりにくく、安定しているのが良い
など、GEMFOREXの低スプレッドを評価する声が多くありました。
低スプレッドでもスリッページが頻発したら意味がありませんが、GEMFOREXは99%を超える約定率でスリッページの発生がほとんどありません。
業界最高水準の1000倍レバレッジが使えて、スキャルピングにも寛容的な業者です。
そのため、1000倍レバレッジ×業界最高水準の狭いスプレッド×スキャルピングで利益をどんどん増やせます。
口座開設ボーナスや入金ボーナスも充実しているので、取引に使える資金が少なくてもボーナスで元手を増やして取引を始められます。
関連|【GEMFOREXのスプレッド比較】口座別・通貨ペア・他業者とスプレッドを徹底比較
スプレッドの口コミ評判が良かった業者はGEMFOREX
狭いスプレッドを売りにしている海外FX業者は多いですが、その中でも口コミ評判が特に良かったのは海外FX業者の「GEMFOREX」でした。
GEMFOREXと聞いて、「スプレッドが広い業者」とイメージする人もいるかもしれません。
一昔前までのGEMFOREXは“スプレッド競争に参加しない”と明言し、日本語サポートやレバレッジ、ボーナス、約定率の高さ、無料EAの提供などに力を入れてきました。
GEMFOREXは総合的なバランスに優れた業者として人気を集めるようになり、多くのトレーダーが口座を開設するようになったため、少しでもトレーダーがコストの心配をすることなく取引できる環境を作るために、スプレッドの狭さに力を入れるようになりました。
今ではGEMFOREXが低スプレッド業者として海外FX業者を牽引する立場になりましたが、スプレッドが狭くなっても約定力に変化がなく、少ないコストで取引ができます。
特にECN口座のスプレッドの狭さは圧巻で、主要通貨ペアの平均スプレッドが0.3pips、最小スプレッドは0.0pipsの狭さです。
GEMFOREXの創立には日本人が関わっていることもあり、日本人が利用しやすいようにサポートも充実しています。
クイック口座にも対応し、申し込みから口座開設までにかかる時間も数分とスピーディーです。
思いついたタイミングで、すぐに口座を作って業界最高水準の狭いスプレッドで取引を始められます。
20,000円ボーナスがもらえてスプレッドが狭いGEMFOREXがおすすめ

最大レバレッジ | ロスカット水準 | ゼロカット | 約定率 |
1000倍 | 50% | 〇 | 99.79% |
最低取引枚数 | ドル円スプレッド | 手数料 | 日本語サポート |
1,000通貨 | 1.2pips | 無料 | 24時間 |
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