スワップポイントを狙った取引の中でも、特に人気の高い通貨ペアが「南アフリカランド円」です。
南アフリカランドは”ZAR”という通貨コードで表記され、値動きが大きな通貨になるため為替差益を得る取引もできます。
そこで南アフリカランド円のスプレッドの特徴と、人気海外FX業者10社の南アフリカランドのスプレッドを比較していきます。
もくじ
南アフリカランド円のスプレッドの特徴
南アフリカランド円のスプレッドは、他の通貨ペアに比べると広めに設定されています。
それでは、同一の業者で他の通貨ペアと南アフリカランド円のスプレッドがどれくらい違うのか見てみましょう。
以下の表は、海外FX業者GEMFOREXのノースプレッド口座のスプレッドです。
USD/JPY | EUR/JPY | GBP/JPY | NZD/JPY | ZAR/JPY |
0.3pips | 0.5pips | 1.0pips | 1.2pips | 2.2pips |
南アフリカランド円のスプレッドは、基軸通貨ペアのドル円やユーロ円よりも1.5~2.0pipsほど広く、資源国通貨のポンド/円やニュージランドドル/円に比べて1.0pipsほど広く設定されています。
南アフリカランド円のスプレッドが他の通貨に比べて広いのは、他の通貨ペアに比べて取引量(流動性)が小さいためです。
取引量が少ないということは少しの要素でレートが動きやすくなっており、レートの動きに合わせてスプレッドも広くなっています。
取引量が多い通貨ペアに比べると市場参加者が少なく、通貨を購入するトレーダーと売却するトレーダーの注文がマッチングしにくいため、FX業者はスプレッドを広げて提供しなければならないわけです。
南アフリカランド円のスプレッドが広がるタイミング
スプレッドのタイプには、[完全固定スプレッド]、[原則固定スプレッド] 、[変動スプレッド]の3種類があります。
完全固定スプレッドであればスプレッドが変動することはありませんが、それ以外のスプレッドタイプは流動性やイベントによってスプレッドが大きく変動する場合があります。
ここでは、南アフリカランド円のスプレッドが動きやすいタイミングを見ていきましょう。
電力問題
近年、南アフリカは発電施設の老朽化によって電力供給能力が低下しており、電力不足が悩みの種になっています。
2014年には燃料となる石炭の貯蔵施設が雨に濡れたことで、南アフリカでもっとも大きい電力会社は計画停電を余儀なくされました。
電力不足は経済活動にも大きな影響を与えており、南アフリカランドの経済を支えている鉱山会社も深刻な問題を抱えています。
電力問題が解決して経済活動が安定すれば、流動性が高まりレートの動きが安定し、スプレッドの動きも小さくなるでしょう。
一方、電力問題が悪化して経済活動がより悪化すれば、レートの動きは大きくなってスプレッドは広がることが考えられます。
経済指標発表
南アフリカランド円は経済指標の影響を強く受け、指標の内容によってはレートが大きく動いてスプレッドも広がります。
経済指標発表は種類がいくつもありますが、その中でも特にレートやスプレッドに影響を与えるのが以下の4つの指標です。
経済指標 | 発表時期 | 日本の発表時間 |
SACCI景況感指数 | 毎月中旬 | 18時30分頃 |
消費者物価指数 | 毎月中旬 | 18時30分頃 |
南アフリカ中央銀行政策金利 | 2か月ごと | 0時頃 |
国内総生産(GDP) | 毎四半期ごと | 18時30分頃 |
経済指標が発表される前からレートは大きく動き始めますが、これは事前に経済指標の結果がある程度予想されているためです。
例えば、消費者物価指数の結果が前回よりも良いと予想されている場合、景気の回復が予想されます。
指標発表後は南アフリカランドが多く買われることが予想されるため、指標発表前に購入して価格が上がったところで通貨を売るトレーダーも増えます。
市場が活発になってレートが大きく動くことでスプレッドも広がるわけです。
また経済指標が予想と違う結果になればなるほど市場は混乱し、よりスプレッドは広がります。
南アフリカランドはもともとレートの動きが大きい通貨であるため、経済指標発表前後の取引は大きなリスクを伴います。
南アフリカランド円のスプレッドを比較
それでは、海外FX業者によって南アフリカランド円のスプレッドがどれくらい変わるか見ていきましょう。
海外FXの口座には取引手数料が無料のSTP口座と取引手数料が有料のECN口座があります。
ECN口座のスプレッドに関しては、あらかじめ取引手数料をスプレッドに加えた実質スプレッドを記載しています。
海外FX業者 | STP口座 | ECN口座 |
AXIORY | 2.3pips | 6.3pips |
IronFX | 3.0pips | 20.0pips |
is6com | 3.3pips | >2.8pips |
HotForex | 3.5pips | 3.3pips |
FXDD | 4.3pips | 3.6pips |
MyFXMarkets | 7.8pips | 6.0pips |
iForex | 8.5pips | 9.0pips |
TITANFX | 9.4pips | 11.1pips |
Pepperstone | 9.5pips | 10.1pips |
南アフリカランドのスプレッドが狭いのはGEMFOREXです。このように、業者によってスプレッドがかなり異なっているのが分かります。
南アフリカランド円のスプレッドが業者によって大きく違っているのは、この通貨ペアは基本的に長期運用でスワップポイントを狙うトレーダーが多く、スプレッドにこだわって取引するトレーダーが少ないためです。
スプレッドは1回の取引につき1回かかる取引コストなので、ポジションを1日保有しても100日保有してもスプレッドは変わりません。
それよりもスワップポイントにこだわるトレーダーが多いため、スワップポイントに力を入れている業者がほとんどです。
しかし、南アフリカランド円も値動きの大きさを利用して為替差益を狙うこともできます。
短期売買をするなら取引回数も多くなるため、スプレッドの広さ、狭さが無視できません。
上記で紹介した業者であれば、AXIORYやGEMFOREXあたりが良心的なスプレッドで提供しています。
GEMFOREXに関して言えば、南アフリカランド円のスワップポイントも業界トップクラスの高さとなっているため、「為替利益を狙った短期売買」・「スワップポイントを狙った長期売買」のどちらでもいけます。
南アフリカランド円の特徴
スワップポイントで一躍人気が高まった南アフリカランドですが、最近は同じくスワップポイント狙いでお馴染みのトルコリラやメキシコペソに負けない人気があります。
ただし、マイナー通貨に分類されるため、メジャー通貨に比べると情報は多くありません。
値動きが大きな通貨になるので、どんな要素でレートが動くのか、どんなリスクがあるのか覚えておきましょう。
南アフリカランドはスワップポイントが有名
南アフリカランドはマイナー通貨でありながら、多くの海外FX業者が取り扱っている通貨です。
取扱いが多いのは、大きなスワップポイントを得られるのが理由としてあります。
スワップポイントは2国間の金利差から得られる利益のことで、円のような低金利を売って南アフリカランドのような高金利通貨を買うと、その金利の差額を1日ごとに受け取ることができます。
現在の南アフリカランドの金利は6%前後で円の金利はほぼ0%です。
両国間の金利差は約6%で、スワップ運用するなら毎日6%のスワップ金利が受け取れます。
ただし、スワップ金利からも一定の取引手数料が差し引かれているため、スワップポイントもスプレッドと同じように業者によって異なります。
スワップポイントで人気のGEMFOREXだと、10万通貨で南アフリカランド/円を運用した場合、1日あたりに得られるスワップポイントは約2000円です。
10日ポジションを保有するだけで2万円の利益が得られます。
南アフリカランド円におすすめの海外FX業者はGEMFOREX
スプレッドが狭い業者で海外FX業者を選ぶなら、GEMFOREXをおすすめします。
2pips程度のスプレッドで値動きが大きい南アフリカランド円の取引ができるのは魅力です。
さらにGEMFOREXは、
- 1000倍レバレッジ
- スキャルピング歓迎
- 約定率99%以上
など、狭いスプレッドを活かせる取引環境も整っています。
そして、GEMFOREXであれば南アフリカランド円で高いスワップポイントを狙った取引もできます。
追証なしのゼロカットシステムもあるので、ポジションの長期保有中に急激な為替変動が起こっても借金のリスクはありません。
無料EAの使い放題サービスも行っており、プログラムに任せた自動売買で利益を得ることも可能です。
短期売買に特化したEAもあれば、長期売買に特化したEAもあるので、そのときの相場の状態に合わせたEA選びができます。
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