メキシコペソは、スワップポイント運用で人気の高い通貨です。
メキシコが発行するメキシコペソは、南アフリカランドやトルコリラに並び、高水準の金利やレートの動きが大きい特徴があります。
「メキシコペソはスワップ運用のための通貨」と言う人も多いですが、値動きの大きさを利用して為替差益を取りに行くトレーダーもいます。
スワップばかりで注目されるメキシコペソですが、どれくらいのスプレッドで取引できるかどうかも気になるところです。
特に、デイトレードやスキャルピング取引を中心に行っているトレーダーにとって、スプレッドは重要になります。
今回は、メキシコペソの特徴や海外FX業者のスプレッドはどうなのかを解説していきます。
も く じ
メキシコペソのスプレッド比較
ここでは、主要海外FX業者のドル/メキシコペソのスプレッドを表にまとめています。
海外FX | STP口座 | ECN口座(手数料含む) | 解説 |
![]() | 55.0pips | 53.3pips | 解説ページ |
---|---|---|---|
![]() | 68pips | 40pips | 解説ページ |
![]() | 68.8pips | 37.7pips | 解説ページ |
![]() | 73pips | 64pips | 解説ページ |
![]() | 100pips | 40pips | 解説ページ |
![]() | 131pips | 120pips | 解説ページ |
このように、メキシコペソの平均スプレッドは50pips~100pipsとかなり広いのが分かります。
ドル/円の通貨ペアだと、平均スプレッドは0.3pips~1.0pipsになるため、100倍近いスプレッドがかかるのが分かります。
メキシコペソのスプレッドが広い理由
メキシコペソの特徴の1つに、スプレッドの広さが挙げられます。
新興国通貨はスプレッドが広いのが一般的ですが、その中でもメキシコペソのスプレッドの広さは別格です。
スプレッドは買値と売値の差ですから、メキシコペソに注文を入れた時点で50pips近いスプレッドの損失が発生しています。
FXで利益を出すためには、50pips近いスプレッドを回収しなければなりません。
メキシコペソのスプレッドが広いのは、流動性の低さが主な原因です。
流動性が低い=取引量が少なく、トレーダー1人の投資がレートに与える影響が大きくなります。
また、流動性が低いことは市場参加者が少ないことを意味します。
市場参加者が少なければ少ないほど取引は成立しにくくなり、海外FX業者が望んだレートで取引できる可能性が低くなるため、
海外FX業者はリスクを減らすためにスプレッドを広げて対応する必要があります。
メキシコペソのスプレッドが広がる要因
海外FX業者の多くは、市場の状況に応じてスプレッドが変動する「原則固定スプレッド」や「変動スプレッド」を導入しています。
そのため、常に一定のスプレッドで取引できるのではなく、取引するタイミングでスプレッドは刻々と変化するので注意が必要です。
海外FXの主な取引コストになるため、スプレッドは狭いほどコストも小さくなります。
ここでは、メキシコペソのスプレッドが広がる要因について解説します。
アメリカとの関係
メキシコの輸出先において全体の80%を占めているのがメキシコです。
メキシコはアメリカの横に位置しており、ドル決済に対応している地域など、輸出に最適な条件を満たしています。
そのため、アメリカとの関係やアメリカの経済が悪化し、輸出に制限がかかるなどのネガティブなニュースが流れると、市場の不安定化が顕在してレートの動きも大きくなります。
近年は、アメリカとメキシコの関係悪化に伴い、レートの急変動やそれに伴うスプレッドの急拡大も少なくありません。
メキシコのエネルギー資源
メキシコ経済を支えているのは銀・原油・天然ガスなどの鉱山資源です。
原油国になるため、メキシコペソはエネルギーの価格に連動します。
エネルギーの価格が急騰(下落)すれば、それに連動する形でメキシコペソの価格も上昇(下降)しスプレッドが広がります。
メキシコペソの取引量は相対的に少ないため、エネルギー価格の少しの変動に影響されてしまいます。
経済指標発表
メキシコペソはアメリカ経済に依存しているため、アメリカの経済指標発表もメキシコペソのレートやスプレッドに影響を与えます。
経済指標発表時は、トレーダーの注文が集中してレートの動きが大きくなり、
注文が成立しにくくなることや、スリッページが起こりやすくなるため、海外FX業者はリスクを減らすためにスプレッドを広げて対応します。
メキシコペソはもともとのスプレッドが広いため、経済指標発表前後の取引は控えた方が良いでしょう。
メキシコペソに投資する注意点
メキシコペソはレートの動きが大きく、スプレッドも広い通貨になるため、不向きな取引方法もあります。
また、高金利通貨の中では信頼性の高いメキシコペソですが、基軸通貨に比べると今後の見通しは不透明です。
ここでは、メキシコペソに投資する注意点を解説します。
スプレッドが広くハイレバレッジ×スキャルピングに不向き
海外FXの醍醐味と言えば、“ハイレバレッジ×スキャルピング”と答える人は多いでしょう。
海外FXは国内FXと違ってレバレッジ規制がないため、100倍~1000倍のレバレッジを使い、1pips~10pips前後の利益を積み上げていくスキャルピングとの相性が抜群です。
しかし、メキシコペソに関しては平均スプレッドが50pips近くあることや、レートの動きが大きいため、数pipsを狙うスキャルピングには向いていません。
エントリーする度に、50pips近いスプレッドの回収が必要となるため、エントリー回数を増やすのも困難です。
スキャルピングを考えているのであれば、メキシコペソではなく、円やドル、ユーロなど値動きが小さな通貨ペアを選びましょう。
今後の見通しが不透明
メキシコペソはアメリカとの間で、NAFTAを巡り問題を抱えています。
NAFTAは「北米自由貿易協定」で、アメリカとカナダとメキシコの自由貿易協定が前身になります。
国家間の関税を無くして自由貿易を推進するのが目的ですが、2017年にトランプ大統領がNAFTAの再交渉を宣言しました。
カナダとアメリカの交渉は難航状態が続いており、メキシコとアメリカの2ヵ国で協定を結ぶのもアメリカを中心に反対の声が挙がっています。
メキシコペソはNAFTAの影響を強く受けるため、今後の動きによっては状況が一変するリスクを抱えています。
スワップ狙いで長期運用するなら、NAFTAの動向を常に注視しておく必要があります。
まとめ
メキシコペソのスプレッドは広く、レバレッジを使った短期トレードには不向きです。
一方、高金利通貨の中では信頼性が高いため、スワップ狙いの長期トレードには向いています。
通貨価格が安いため、少額でトレードを始めたい人にもおすすめです。
ただし、NAFTAの問題や治安など、懸念材料も多くあります。
通貨の急騰や急落のリスクが高い通貨になので、「レバレッジを引き下げて運用する」「追証なしのゼロカットがある業者で取引する」など、十分に気を付けて取引をしましょう。
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GEMFOREXの詳細 | |
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ゼロカット | 〇 |
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最低取引枚数 | 1,000通貨 |
ドル円スプレッド | 1.2pips~ |
手数料 | 無料 |
日本語サポート | 24時間 |
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