国内で人気のFX会社にSBIがありますが、SBIには“SBIFXトレード”と“SBI FXα”のFXサービスがあります。
どちらも金融サービスをしているSBIホールディングスのグループ会社ですが、SBIFXはFX専門会社であるのに対し、SBI FXαはFX以外にも株や投資信託、債券などを取り扱っているSBI証券のサービスの1つです。
SBIも狭いスプレッドでFXができる業者として人気ですが、SBIFXトレードとSBI FXαではスプレッドが異なります。
また、取引内容も異なるため、それぞれのサービスを比較して違いを抑えておきましょう。
合わせてSBIと海外FXのスプレッドや取引方式の比較も行っていきます。
Contents
SBIFXトレードとSBI FXαのスペックを比較
SBIFXトレードもSBI FXαと同じSBIグループですが、同じFXでもスペックや取引内容が異なります。
以下の表では、SBIFXトレードとSBI FXαのスペックを比較しています。
比較項目 | SBIFXトレード | SBI FXα |
商品数 | 1 (FXのみ) | 11 (FX、株式、債券、CFD等) |
最低取引通貨単位 | 1通貨 | 1000通貨 |
取り扱い通貨ペア数 | 26通貨 | 28通貨 |
最大レバレッジ | 25倍 | 25倍 |
米ドル/円のスプレッド | 0.1pips | 0.3pips |
スワップポイント (1万通貨、1日あたり) | 米ドル/円:50円 ユーロ/円:-9円 ポンド/円:30円 トルコリラ/円:50円 | 米ドル/円:50円 ユーロ/円:-9円 ポンド/円:30円 トルコリラ/円:50円 |
デモトレード | 無し | 有り |
独自サービス | ・積立FXに対応 ・AIチャットに対応 | ・株券担保サービスがある |
さまざまな金融サービスを行っているSBI FXαに対し、SBIFXトレードはFXサービスを1本にしています。
スワップポイントはどちらも同じで、他のFX業者に比べるとスワップポイントは高めです。
そのため、スワップポイントを狙ったスイングトレードやポジショントレードが人気を集めています。
より少ない資金で取引できるように、SBIFXトレードは1通貨からの取引に対応しています。
国内FXで1通貨から取引できるのは、SBIFXトレード以外にほとんどありません。
どちらかと言うと、SBIFXトレードはFX初心者向きのサービスで、SBI FXαはFX中~上級者向きのサービスです。
ただし、SBIFXトレードにはデモ口座がないため、事前に練習して取引することはできません。
デモ口座を使って取引環境に慣れてリアルトレードをするのであれば、SBI FXαを選択する必要があります。
SBIFXトレードのメリット
SBIFXトレードのメリットは、最低1通貨から取引ができるため、仮に1ドル100円の通貨で取引するなら、「100円×1通貨÷25倍レバレッジ=4円」となり、4円の資金でFX取引が始められることです。
また、FXの年齢制限は20歳以上にしている業者が多いですが、SBIFXトレードは18歳以上からFX口座の開設ができるため、高校生でもFXを始めることができます。
他社のような豪華なキャッシュバックキャンペーンはありませんが、新規口座開設者を対象に500円のキャッシュバックサービスがあるので、キャッシュバックを証拠金に使って取引を行なうこともできます。
SBIFXトレードの注意点
SBIFXトレードは電話対応のサポートが平日の午前9時から午後5時までとなっており、24時間対応している他の業者に比べるとサポート体制は不十分です。
また、SBIFXトレードはスキャルピングも禁止されているため、狭スプレッド×スキャルピングで利益を上げることはできません。
自動売買取引も禁止されているため、プログラムを使った自動運用ができない点にも注意が必要です。
SBI FXαのメリット
SBI FXαは、400万口座開設者を突破している大手証券会社SBIのFXサービスということもあり信頼性が高いメリットがあります。
取引手数料、クイック入金、出金手数料、ロスカット手数料がいずれも無料で、“取引コストがスプレッドのみ”という分かりやすいコスト設定もトレードには分かりやすくて良いでしょう。
SBIグループ・総合証券会社ならではの情報量の多さで、公式サイトや取引ツール上ではFXに関連する為替情報だけでなく、国内外の市場動向やマーケットレポートなどの情報もいち早くキャッチできます。
また、SBIで株を保有しているトレーダーは、株券を利用して現金0円のFXサービスも可能です。
他にも最大8万円のキャッシュバックが受けられるキャンペーンなど、大手証券会社ならではの魅力がたくさんあります。
SBI FXαの注意点
SBI証券は11種類の金融サービスを取り扱っていますが、公式サイト上にそれぞれのサービスのログインページが用意されています。
外国為替証拠金のページから進めば、FX専用のページに進めます。
マイページに進んだ後は取引ページから取引を行ないますが、スマートフォンアプリも使えるので、スマホやタブレットを使って取引を進めることも可能です。
自動ログイン機能が搭載され、ワンタップでの注文ができます。
ただし、SBI FXαの取引ツールは分かりにくく、慣れるまでに時間がかかる場合があるので注意が必要です。
SBIFXトレードと違ってSBI FXαはデモ口座を使ってトレードができるので、まずはデモ口座で取引ツールに慣れておくというトレードもいます。
デモ口座は無料で開設して利用できます。
SBIのスプレッドの特徴
SBIFXトレードとSBI FXαでは、SBIFXトレードの方がFXに特化したサービスを提供しているだけあってスプレッドにも力を入れています。
まずは、それぞれのサービスにおける主要通貨のスプレッドを比較してみましょう。
通貨ペア | SBIFXトレード | SBI FXα |
米ドル/円 | 0.1pips | 0.3pips |
ユーロ/円 | 0.3pips | 1.1pips |
ポンド/円 | 0.7pips | 1.5pips |
豪ドル/円 | 0.4pips | 1.0pips |
カナダドル/円 | 1.4pips | 2.8pips |
トルコリラ/円 | 1.4pips | 4.8pips |
SBIFXトレードの方が、すべての通貨ペアにおいてスプレッドは狭くなっているのが分かりますね。
しかし、SBIFXトレードは取引量によってスプレッドが変化する特徴があります。
上記の表のスプレッドで取引できるのは、「1~1000通貨」までです。
1001通貨~1000000通貨の取引をする場合のスプレッドは次の通りです。
通貨ペア | SBIFXトレード | SBI FXα |
米ドル/円 | 0.3pips | 0.3pips |
ユーロ/円 | 0.5pips | 1.1pips |
ポンド/円 | 1.0pips | 1.5pips |
豪ドル/円 | 0.7pips | 1.0pips |
カナダドル/円 | 1.7pips | 2.8pips |
トルコリラ/円 | 1.9pips | 4.8pips |
SBI FXαに比べると、SBIFXトレードのスプレッドは狭いですが、1000通貨までのスプレッドに比べるとかなり広がっているのが分かります。
SBIFXトレードはスプレッドの狭さを売りにしていますが、狭いスプレッドで取引できるのは1000通貨までです。
SBIFXトレードのスプレッドが狭い理由
取引量によってスプレッドが変わるものの、SBI FXαに比べてSBIFXトレードのスプレッドが狭いのはなぜでしょうか?
SBIFXトレードはFXに特化したサービスを提供している会社であり、SBI FXαのように他の金融サービスを取り扱っていません。
余計なコストがかからない分、SBIFXトレードはスプレッドを狭く設定できます。
サポート時間も他の業者に比べて短く、サポート対応にかかるコストも小さくなります。
また、AIチャットで人件費のコストが減らせるのも大きいです。
また、FX業者選びのポイントとして、「スプレッドの狭さ」にこだわるトレーダーはたくさんいます。
スプレッドに力を入れることで、スプレッドの狭さを売りにして、新規顧客を獲得するのも目的の1つです。
その点、SBI FXαはもともとSBI内で他の金融サービスを利用している顧客が新たにFXトレードを始めるケースも多いため、SBIFXトレードのように新規顧客の獲得に躍起になる必要がなく、スプレッド競争に参加する必要性もありません。
SBIは原則固定スプレッドを導入
SBIFXトレードもSBI FXαも常に狭いスプレッドで取引できるわけではありません。
どちらのFXサービスも原則固定スプレッドを導入しているため、原則としてスプレッドは変動します。
FX業者はカバー先の金融機関から取引レートの提供を受け、もっとも良いレートを提示した業者と顧客の注文をマッチングさせています。
カバー先が提示するスプレッドは一定ではなく、特に経済指標の発表やテロ、自然災害などが発生すると、市場が混乱して値動きが大きくなり、スプレッドは広がるのが一般的です。
FX業者も顧客からの発注を通常と同じスプレッドで約定させても、カバー先の金融機関に流すまでのタイムラグで大きな損失が生じるリスクも高まります。
そこで、FX業者はスプレッドを広げてリスクを減らすわけです。
また、スプレッドは流動性によっても変化します。
流動性は取引に参加しているトレーダーの数にも関わってきますが、トレーダーが多く参加すればするほど(流動性が高いほど)注文が成立しやすくなってスプレッドは狭くなり、トレーダーの参加が少なければ少ないほど(流動性が低いほど)注文が成立しにくくなってスプレッドは広がります。
普段は狭いスプレッドで取引できますが、
- 流動性が低下する早朝
- 流動性が低下するクリスマス時期
- 流動性が低下する年末年始
などはスプレッドが広がる場合もあります。
SBIはほぼ100%のスプレッド提示率を実現している
SBIFXトレードもSBI FXαもスプレッド提示率は99~100%を実現しています。
スプレッド提示率は集計期間中、どれくらいの割合で基準スプレッドが提示されたかどうかを示す数値です。
スプレッド提示率が高いため、安定して狭いスプレッドが提示できているわけですが、その理由は次の3つが挙げられます。
- マーケットの変動制が高い場合もできるだけ通常スプレッドを維持
- 顧客に有利な価格を採用する2WAY注文
- ロスカット時は全通貨ペアで基準スプレッドを適用
SBIは原則固定スプレッドなのでスプレッドが広がる場合もありますが、“できるだけスプレッドは拡げないようにする!”というスタンスです。
また、SBIはプライスボードに表示しているレートをクリックすれば、そのレートで注文ができる2WAY注文というシステムを採用しています。
注文後、顧客に有利なレート変動があった場合、注文が成立した時点でもっともトレーダーに条件の良い執行価格で約定できるため、安定したスプレッドで取引できるわけです。
ただし、スプレッド提示率が高いからと言って、スプレッドが変動したときの変動幅が小さいわけではありません。
スプレッドの変動幅は予測できず、他のFX業者よりも広がる可能性も十分にあります。
海外FX業者とSBIのスプレッドを比較
最近、国内FXから海外FXに移行するトレーダーが増えていますが、海外FXはスプレッドが広いイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
海外FXと国内FXは取引方式が違うため、スプレッドにも差が生じますが、どれくらいの差があるでしょうか?
以下の表では、SBIFXトレードとSBI FXαのスプレッドと主要海外FXのスプレッドを比較しています。
米ドル/円 | ユーロ/円 | ポンド/円 | 豪ドル/円 | |
SBIFXトレード | 0.1pips | 0.3pips | 0.7pips | 0.4pips |
SBI FXα | 0.3pips | 1.1pips | 1.5pips | 1.0pips |
海外FX業者名 | 米ドル/円 | ユーロ/円 | ポンド/円 | 豪ドル/円 |
TitanFX | 1.0pips | 1.4pips | 2.1pips | 1.8pips |
LANDFX | 0.9pips | 0.8pips | 2.6pips | 2.3pips |
Axiory | 0.9pips | 1.2pips | 1.9pips | 1.5pips |
MILTONMARKETS | 1.0pips | 1.1pips | 2.1pips | 1.7pips |
GEMFOREX | 0.3pips | 0.3pips | 1.0pips | 0.6pips |
全体的に見ると、SBIFXトレードのスプレッドの狭さが際立っています。
しかし、SBI FXαは一部の通貨ペアに関して海外FXの方が狭いスプレッドもあります。
海外FXのスプレッドの方が広い理由
SBIと海外FXのスプレッドを比較した場合、海外FX業者のスプレッドの方が広くなっています。
スプレッドは取引コストにあたるため、スプレッドが広い分、取引にかかる手数料も多くなってしまいます。
しかし、海外FXのスプレッドが広いのは、取引方式にOTC方式を採用しているSBIに対し、海外FX業者はNDD方式を採用しているためです。
業者が利益を多く得るためにスプレッドを広げているわけではありません。
それぞれの取引方式の違いを以下にまとめています。
まずは、OTC方式とNDD方式の違いをご覧ください。
OTC方式(DD方式) | ディーリングデスク方式の略。トレーダーの注文はインターバンクに直接注文されるわけではなく、FX会社がすべて注文を決済する。トレーダーの注文が勝ちそうなら注文を通し、負けそうならFX会社と相対取引を行なう。FX会社の損失がトレーダーの利益になる“利益相反の関係” |
NDD方式 | ノーディーリングデスク方式の略。トレーダーの注文がインターバンクに直接流される。FX業者はトレーダーが取引ごとに支払うスプレッドを主な収入源にしている。取引を活発に行なえば行うほど、スプレッドの利益が増えてFX業者が儲かる。FX会社とトレーダーは“win-winの関係” |
OTC方式はスプレッドの利益だけでなく、顧客の損失をFX業者の利益に変えられるため、NDD方式の海外FX業者よりもSBIの方がスプレッドも狭くできます。
NDD方式を採用している海外FX業者はスプレッド以外に回収できる利益がないため、スプレッドは広めになっていますが、トレーダーが勝てば勝つほどスプレッドの収入も増えるため、トレーダーが勝つための投資は惜しみません。
そのため、海外FXには、
- 豪華なボーナス
- リクオートがない
- 高い約定率
- 故意のシステムダウン
- 故意のレート変更
などがありません。
高い透明性で安心して取引できるのは、NDD方式を採用している海外FX業者です。
海外FXはリスクが小さい
海外FXとSBIの違いはスプレッドだけではありません。
取引条件も大きく異なっています。
その中でも、海外FX業者は“ハイレバレッジが使える”、“追証がない”ことで、SBIよりも低リスクでFXができます。
ここでは、海外FXのリスクが小さい理由を解説します。
ハイレバレッジが使える
SBIは使えるレバレッジの上限が25倍ですが、日本の法律によってレバレッジ規制を受けるためです。
一方、海外FX業者はレバレッジ規制がないため、100~1000倍以上のレバレッジを使った取引ができます。
ハイレバレッジ=危険ではないのか?と思うかもしれませんが、上手にハイレバレッジを活用すればFXのリスクを低減できます。
(例)以下の条件で取引を行なうとします。
- レート:1ドル100円
- 取引量:1万通貨
SBIで取引する場合、1万通貨の取引に必要な証拠金は次の通りです。
「1ドル100円×1万通貨÷レバレッジ25倍=4万円」
1000倍レバレッジが使える海外FX業者で取引する場合、1万通貨の取引に必要な証拠金は次の通りです。
「1ドル100円×1万通貨÷レバレッジ1000倍=1000円」
同じ通貨量の取引でもSBIだと4万円の資金が必要になるのに対し、海外FXは1000円の資金で取引ができます。
仮に大幅な値動きが発生してすべての資金を失った場合、SBIなら4万円を失うことになりますが、海外FX業者なら1000円の損失で済むわけです。
このように、海外FX業者はハイレバレッジが使えるおかげで少ない資金で取引ができて低リスクの運用ができます。
追証がない
SBIは追証があるので、急激なレート変化でロスカットが間に合わず、口座がマイナスになってしまうと借金が発生して返済の義務が生じます。
SBIに追証があるのは、日本の法律で顧客の損失を業者が補填することが禁止されているためです。
一方、日本の法律が適用されない海外FX業者は口座の残高が0円を下回った借金分は請求しないゼロカットシステムを用意し、トレーダーが積極的に取引できる環境を整えています。
そのため、海外FX業者は口座の残高がマイナスになってもゼロカットシステムが発動し、借金を抱える心配がありません。
おすすめのFX業者はGEMFOREX
海外FX業者もたくさん数がありますが、その中でもスプレッド重視のトレーダーにおすすめするのがGEMFOREXです。
GEMFOREXは一昔前までスプレッドが広めの業者でしたが、近年はスプレッドにも力を注いでおり、海外FX業者の中ではトップクラスのスプレッドの狭さを誇ります。
さらに!スプレッドの狭さだけでなく、
- 1000倍レバレッジ
- スキャルピング歓迎
- 99%以上の約定率
- リクオートなし
- 無料EAの使い放題
- 無料ミラートレードの使い放題
- 完璧な日本語サポート
など、取引環境も整っています。
SBIも信頼性や低スプレッドなどメリットも多いですが、国内FX業者ということでレバレッジ制限や追証ありになるのが痛手です。
低リスク、狭スプレッドで取引するなら、海外FX業者のGEMFOREXで口座開設してみてはいかがでしょうか。
20,000円ボーナスがもらえてスプレッドが狭いGEMFOREXがおすすめ

最大レバレッジ | ロスカット水準 | ゼロカット | 約定率 |
1000倍 | 50% | 〇 | 99.79% |
最低取引枚数 | ドル円スプレッド | 手数料 | 日本語サポート |
1,000通貨 | 1.2pips | 無料 | 24時間 |
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