海外FXの手数料と言えば、「スプレッド」や「取引手数料」をイメージする人は多いのではないでしょうか。
スキャルピングができる海外FXでは、取引回数が1日10回~100回を超えるケースも珍しくありません。
取引回数が増えると、スプレッドや取引手数料の負担も多くなるので、スプレッドや取引手数料は少ない業者が良いですよね。
また、実際のトレードではスプレッド、取引手数料以外に手数料が発生する場合もあるので注意が必要です。
そこで今回は、スプレッドと取引手数料の違いや、取引手数料に以外でトレードに必要な手数料について解説します。
Contents
海外FXの主な手数料はスプレッド
海外FXの主な手数料はスプレッドですが、スプレッドは“買値と売値”の差になります。
例えば、買値が100.050円で売値が100.040円だった場合、1pipsの差が生じています。
買い注文でも売り注文でも、注文が成立した時点で1pipsの損失が発生しますが、この損失がスプレッドです。
スプレッドが取引ごとに必要なのは、注文を入れる度にスプレッドが発生するためです。
トレーダーはスプレッドの損失を回収してから、利益を得ていきます。
スプレッドが狭い方が手数料も少ないですが、注文時の含み損もスピーディーに回収できるので、利益を得やすくなります。
スプレッドを手数料に換算する方法
「1.0pipsのスプレッド」と聞いて、何円くらいの手数料になるかパッと頭に思い浮かぶ人はどれくらいいるでしょうか。
まずは、pipsと円の関係を覚えておきましょう。
- 1pips=0.01円(1銭)
- 10pips=0.1円(10銭)
- 100pips=1円(100銭)
スプレッドを手数料に換算する方法は、
「スプレッド×取引通貨数」で求めることができます。
- 1000通貨の場合:1.0pips×1000通貨=1000pips=手数料10円
- 1万通貨の場合:1.0pips×1万通貨=1万pips=手数料100円
- 10万通貨の場合:1.0pips×10万通貨=10万pips=手数料1000円
このように、取引量に応じてスプレッドの手数料は変化します。
そもそも、スプレッドに使われている[pips]は、通貨ペアの変動を定義するために用いられており、金額を示す単位ではありません。
スプレッドが違うと、どれくらい支払う手数料に違いが出るでしょうか?
スプレッド | スプレッドの手数料 | |
A社 | 0.5pips | 500円×100回=5万円 |
B社 | 0.8pips | 800円×100回=8万円 |
スプレッドが0.3pips違うだけで、100回の取引で3万円の手数料の違いが発生しているのが分かります。
スプレッドの小さな違いでも、取引回数が増えてくると手数料には大きな差が生まれます。
スプレッドは変化する
スプレッドの複雑なところは、スプレッドが常に一定ではない点です。
スプレッドは取引量に応じて変化する性質があります。
取引量が少なく流動性が低いとスプレッドは広がりますが、これはインターバンク市場で顧客の取引を執行するブローカーが望んだレートで取引できないリスクが高まるためです。
海外FX業者は損をしないようにスプレッドを広げる必要が出てきます。
また、市場が不安定になっている場合も一時的に流動性が低下するため、海外FX業者はスプレッドを広げて対応します。
スプレッドが広がりやすいのは、
- 急激な為替変動
- 取引量が少ない早朝
- 取引量が少ない年末年始
などです。
スプレッドで海外FX業者を比較する場合は、一定期間でもっとも狭いスプレッドを示す最小スプレッドではなく、一定期間内のスプレッドを平均化した「平均スプレッド」を参考にしましょう。
海外FXの取引手数料とは?
海外FXでは、スプレッド以外に取引手数料がかかる場合があります。
取引手数料もスプレッドと同じで、取引1回ごとに発生する手数料です。
しかし、スプレッドは注文した時点で発生し、取引の中で回収できるのに対し、取引手数料は別途で支払う必要があります。
取引手数料が発生する場合は、スプレッドと取引手数料を合算して取引コストを考えなければなりません。
ここでは、取引手数料の計算方法や取引手数料が発生する口座について解説します。
取引手数料の計算方法
取引手数料は、「1ロット:片道○○ドル」と記載している業者がほとんどですが、1回の取引でかかる取引手数料は往復分になります。
つまり、取引手数料が1ロット片道5ドルだった場合、取引手数料は10ドルになるわけです。
取引手数料をpipsに変換する方法は、1ドル100円で1ロット【10万取引量】だった場合、1ドル/ロット=0.1pipsになります。
取引手数料10ドルなら、取引手数料は1.0pipsです。
取引手数料をpipsに変換すれば、スプレッドと合算して簡単に取引コストが求められます。
- 取引量:1ロット
- 通貨ペア:1ドル100円
- 往復手数料:6ドル
- スプレッド:1.0pips
だった場合、往復手数料をpipsに変化すると0.6pipsです。
スプレッド1.0pipsに取引手数料の0.6pipsを加えると、計1.6pipsの取引コストがかかっている計算になります。
取引手数料がかかる口座
取引手数料は海外FX業者によって発生の有無が変わるのではなく、口座タイプによって取引手数料の有無が変わります。
スタンダード口座(STP口座)と呼ばれる口座タイプであれば、取引手数料は基本的に無料です。
一方、ノースプレッド口座やゼロスプレッド口座(ECN口座)と呼ばれる口座タイプだと、取引手数料が発生します。
ECN口座はスプレッドが狭い代わりに、取引手数料が発生する口座です。
STP口座とECN口座のスプレッドを比較するなら、ECN口座のスプレッドは取引手数料を加味した状態で比較しなければなりません。
例えば、以下のSTP口座とECN口座では、どちらの取引コストの方が小さくなるか計算してみましょう。いずれも取引量は1ロットです。
- STP口座:スプレッド1.5pips、取引手数料無料
- ECN口座:スプレッド0.8pips、取引手数料往復8ドル
ECN口座の取引コストを計算すると、スプレッド0.8pips+取引手数料0.8pips=1.6pipsとなります。
スプレッドだけならECN口座の方がお得に感じますが、取引手数料を加えるとSTP口座のスプレッドの方が狭くなっています。
ECN口座を利用する場合は、取引手数料とスプレッドを合算して取引コストを求めましょう。
ただし、海外FX業者GEMFOREXのようにECN口座でも取引手数料がかからない業者もごく稀にあります。
2つの隠れた手数料
海外FXのトレードでは、スプレッドや取引手数料以外に、スリッページやスワップポイントからも一定の手数料が差し引かれています。
それぞれの手数料は公式に公開されているわけではないため、どれくらいのコストがかかっているかを計算するのは困難です。
しかし、スリッページは約定率、スワップポイントは他の業者との比較から、ある程度のコスト負担は考えられます。
ここでは、それぞれの見えない手数料について解説します。
スリッページ
スリッページは、注文レートとは違うレートで約定しまう現象です。
例えば、1ドル103.000円のタイミングで買い注文を入れ、1ドル103.200円で決済注文を入れたにも関わらず、
実際に約定したのが1ドル103.150円だった場合、5pipsのスリッページが発生した計算になります。
つまり、注文とは違うレートで約定したため、5pipsの損失が発生したことになるのです。
スリッページはサーバーの強度の関係から、自然に起こる現象でもあります。
しかし、中にはスリッページを意図的に発生させ手数料を回収する業者も存在します。
スプレッドが狭くても、スリッページの手数料が多くかかると意味がありません。
スリッページの発生頻度は、注文通りに約定させられる確率を示す約定率で判断可能です。
約定率が90%なら100回のうち、10回はスリッページが起こる可能性を意味します。
スリッページの手数料を減らすためには、99%以上の約定率を実現している業者の利用が望ましいです。
ちなみに、低スプレッドで人気の海外FX業者GEMFOREXも、約定率99%以上を実現しています。
スワップポイント
スワップポイントは通貨の金利差で発生する金利差調整分です。
ポジションを1日持ち越すごとに、1日分のスワップポイントが付与されます。
業者によってスワップポイントは異なりますが、これはスワップポイントから業者が一定の手数料を差し引いているためです。
海外FX業者の主な収入源は、スプレッドや取引手数料ですが、これらは1回の取引に対して発生する手数料になります。
スキャルピングやデイトレードなら効率よくスプレッドや取引手数料を回収できますが、
数日から数年単位でポジションを保有するスイングトレードやポジショントレードだと、スプレッドや取引手数料の回収が効率よくできません。
そこで、長期トレーダーからはスワップポイントで手数料を回収するわけです。
1日のうちに取引を完結するスキャルピングトレーダーやデイトレーダーは、スワップポイントの手数料をそこまで気にする必要はありません。
反対にスイングトレーダーやポジショントレーダーは、スプレッドや取引手数料よりもスワップポイントの手数料が重要になります。
スワップポイントから差し引かれる手数料は各業者開示していません。
スワップ重視のトレードなら、他の業者のスワップポイントと比較して、より多くのスワップポイントがもらえる業者選びが必要になります。
海外FXはトータルコストで考えよう
海外FXでかかる手数料には、
- スプレッド
- 取引手数料
- スリッページ
- スワップポイント
などがありました。
スイングトレーダーやポジショントレーダーはスワップポイントの手数料を重視し、
デイトレーダーやスキャルピングトレーダーは、
- スプレッド
- 取引手数料
- スリッページ
の3つの手数料を重視し、それぞれの違いについてきちんと理解しておきましょう。
その上で、3つの手数料を合わせたトータルコストを計算し、より小さな手数料で取引できる業者選びをおすすめします。
例を挙げるなら、スプレッドが狭く、ECN口座でも取引手数料が一切かからず、約定率99%以上を実現してスリッページが少ないGEMFOREXがおすすめの業者です。
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最大レバレッジ | ロスカット水準 | ゼロカット | 約定率 |
1000倍 | 50% | 〇 | 99.79% |
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