海外FX業者のTradeviewは、ケイマン諸島のライセンスを保有し誠実な運営をする老舗FX業者。
近年になって海外FXを始める日本人が増えたため、Tradeviewも日本人向けのサービスに力を入れるようになりました。
まだまだTradeviewに関する情報は少ないので、
- スプレッドが狭いと言われているけど、本当のところはどうなの?
- スプレッド以外の取引条件はどうなの?
など、疑問に感じることもたくさんあるはず。
そこで今回は、口座別にスプレッドを比較、Tradeviewの強みや弱みについて徹底解説していきます。
もくじ
Tradeviewの口座の種類とスプレッドの特徴
Tradeviewには、全部で4つの口座タイプが用意されています。
海外FX業者で広く使用されているMT4はもちろんのこと、cTraderやVikingのプラットフォームが使える口座もあります。
以下の表では、4つの口座タイプのスペックをまとめています。
口座タイプ | スタンダード タイプ | ILC口座 | cTrader口座 | Viking口座 |
プラットフォーム | MT4(MT5) | MT4(MT5) | cTrader | CURRENEX |
口座通貨 | JPY、USD、EUR、AUD、CAD、GBP、MXN | |||
注文方式 | STP方式 | ECN方式 | ECN方式 | STP方式 |
最大レバレッジ | 500倍 | 200倍 | 400倍 | 400倍 |
取引通貨単位 | 1lot(10万通貨) | |||
最小取引単位 | 1000通貨 | 1万通貨 | 1000通貨 | 1000通貨 |
最低入金額 | 1万円 | 10万円 | 1万円 | 1万円 |
取引手数料 | なし | 0.5pips/lot | 0.5pips/lot | 0.6pips/lot |
取り扱い銘柄 | 通貨ペア:60通貨ペア CFD:50銘柄 | |||
平均スプレッド | ドル/円:1.9pips | ドル/円:0.1pips | ドル/円:0.2pips | ドル/円:0.3pips |
口座タイプによって取引の条件が大きく異なっています。
ILC口座を除き、初回入金額は1万円:1000通貨から取引ができるため、初心者でも取引が始めやすい海外FX業者といえるでしょう。
それでは、4つのコースを詳しく見ていきましょう。
スタンダード口座のスプレッドや取引条件の特徴
以下の表はスタンダード口座の主要通貨のスプレッド一覧です。
通貨ペア | 平均スプレッド | 最小スプレッド |
USD/JPY | 1.9 | 1.2 |
EUR/JPY | 1.9 | 1.5 |
GBP/JPY | 2.3 | 1.7 |
AUD/JPY | 2.4 | 1.5 |
EUR/USD | 1.7 | 1.3 |
GBP/USD | 2.0 | 1.4 |
ユーロ/ドルがもっとも狭い平均スプレッドですが、それでも1.7pipsとなっています。
MT4やMT5のプラットフォームを使っているSTP口座としては、そこまでスプレッドは狭くありません。
また、使えるレバレッジも500倍と海外FX業者の中では平均的です。
最小取引単位や初回入金額が少ないことや、他の口座タイプと違って取引手数料がかからず、コスト計算に手間がかからないため、初心者に人気のある口座タイプになります。
ILC口座のスプレッドや取引条件の特徴
以下の表はILC口座の主要通貨のスプレッド一覧です。
なお、ILC口座は取引手数料が発生するため、スプレッドに取引手数料を加味しています。
通貨ペア | 平均スプレッド (取引手数料を加味) | 最小スプレッド (取引手数料を加味) |
USD/JPY | 0.1(0.6) | 0.0(0.5) |
EUR/JPY | 0.4(0.9) | 0.2(0.7) |
GBP/JPY | 0.5(1.0) | 0.3(0.8) |
AUD/JPY | 0.5(1.0) | 0.4(0.9) |
EUR/USD | 0.2(0.7) | 0.0(0.5) |
GBP/USD | 0.5(1.0) | 0.3(0.8) |
ドル/円がもっとも狭い平均スプレッドで、取引手数料を加味しても0.6pipsの狭さです。
MT4やMT5のプラットフォームを使っているECN口座の中では、トップクラスのスプレッドの狭さを誇ります。
Tradeviewはスプレッドが狭い業者と言われますが、ECN口座のスプレッドの狭さを指しています。
ただし、使えるレバレッジは200倍と海外FX業者の中では低めです。
最小取引単位や初回入金額が多く、取引ごとにスプレッドとは別に手数料が発生するため、初心者にはやや利用しにくい口座タイプです。
中上級者以上のトレーダーにおすすめの口座になります。
cTrader口座のスプレッドや取引条件の特徴
以下の表はcTrader口座の主要通貨のスプレッド一覧です。
なお、cTrader口座は取引手数料が発生するため、スプレッドに取引手数料を加味しています。
通貨ペア | 平均スプレッド (取引手数料を加味) | 最小スプレッド (取引手数料を加味) |
USD/JPY | 0.1(0.6) | 0.0(0.5) |
EUR/JPY | 0.4(0.9) | 0.2(0.7) |
GBP/JPY | 0.5(1.0) | 0.3(0.8) |
AUD/JPY | 0.5(1.0) | 0.4(0.9) |
EUR/USD | 0.2(0.7) | 0.0(0.5) |
GBP/USD | 0.5(1.0) | 0.3(0.8) |
cTrader口座のスプレッドは、ICL口座と同じスプレッドを提供しています。
そのため、ドル/円がもっとも狭い平均スプレッドで、取引手数料を加味しても0.6pipsの狭さです。
プラットフォームにMT4やMT5ではなく、cTraderを使って取引したい人に向いています。
cTraderはSpotware Syslems という金融会社が開発したプラットフォームです。
MT4やMT5に比べて知名度は低いものの、一括決済注文や板情報が見られるメリットがあります。
使えるレバレッジも400倍で、ILC口座に比べて大きいのも特徴です。
最小取引単位や初回入金額もILC口座より少ないため、「プラットフォームを気にせず低スプレッドで取引したい!」という人に向いています。
デモ口座で取引の練習もできる
Tradeviewでは、すべての口座タイプにおいてデモ口座の開設ができます。
デモ口座の利用は無料で、レバレッジは1倍、10倍、50倍、100倍、200倍、400倍から選択できます。
デモ口座のメリットは、リアルトレードで使用するプラットフォームを使い、仮想のお金でトレードできる点です。
特にViking口座やcTrader口座は、MT4やMT5のみで取引してきたトレーダーからすると、どんな使い心地なのか気になるところです。
デモ口座は、開設してから90日が利用期限になりますが、この期間中であれば取引の資金が尽きても新たな口座を開設して取引ができます。
デモ口座で取引をしてみて、どの口座を利用するか判断するのも良いでしょう。
Tradeviewのスプレッドが広がるタイミング
Tradeviewでは、原則固定のスプレッド制度を導入しています。
基本的にスプレッドは変わらないものの、流動性の低下や市場が混乱するとスプレッドが広がる場合があります。
特に朝の時間帯や経済指標発表時はスプレッドが広がりやすいタイミングになるため、取引には注意が必要です。
朝の時間帯のスプレッド
早朝の6時から7時頃は、世界三大市場の東京市場・ニューヨーク市場・ロンドン市場がクローズしているため、市場参加者が少なくなっています。
市場参加者が少ないと流動性が低下するため、スプレッドは広がりやすい傾向にあります。
経済指標発表時のスプレッド
Tradeviewのスプレッドが広がりやすいタイミングに経済指標発表があります。
その中でも、「FOMC」や「雇用統計(非農業部門雇用者数、失業率)などの経済指標がスプレッドに与える影響は特に大きいです。
まとめ
Tradeviewはプラットフォームの選択肢が多く、低スプレッド×高い約定力でトレードしたい人におすすめの海外FX業者です。
しかし、「ボーナスがない」、「最大レバレッジが低い」、「ロスカット水準が高い」など、取引環境が優れているとは言えません。
Tradeviewのスプレッド以下で取引できる海外FX業者なら、ECN口座でも取引手数料がかからないGEMFOREXがあります。
Tradeviewのようにスプレッドや約定力の高さに特化した業者を選ぶのも良いですが、総合的なバランスが優れている業者の方が安心して取引できます。
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